古典ライブラリー

新古今和歌集 巻第十 羇旅歌 958番

いたづらに

藤原雅経(飛鳥井雅経)(ふじわらのまさつね)

むなしく立つ浅間の夕煙よ。人里を尋ねかねている、遠くと近くの山々で。

詞書
「和歌所の歌合に、覊中暮といふことを」(前の歌と同じ詞書)
作者
雅經朝臣(藤原雅経(飛鳥井雅経))
  1. 1いたづらにいたづらにいたずらに初句
  2. 2立た立たたつやつやつや淺間あさま淺間あさまあさまののの二句
  3. 3夕ゆふ夕ゆふゆうけぶりけぶりけぶり三句
  4. 4里さと里さとさととととひかぬるひかぬるひかぬる四句
  5. 5遠近をちこち遠近をちこちおちこちののの山やま山やまやま結句

引用の仕方

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現代語訳

むなしく立つ浅間の夕煙よ。人里を尋ねかねている、遠くと近くの山々で。

意訳

浅間の夕煙がむなしく立ちのぼる。人家の煙ではないので、遠くの山にも近くの山にも、尋ねる里は見つからない。

語釈・文法注

遠近
遠くと近く。

和歌

作者
藤原雅経(飛鳥井雅経)(ふじわらのまさつね) 1170–1221
藤原頼経の子。『新古今和歌集』の撰者の一人。蹴鞠の名手で、和歌と蹴鞠の家である飛鳥井家の祖となった。鎌倉に下って源実朝とも交わった。
出典
『新古今和歌集』巻第十・羇旅歌・958番
歌体
短歌
状況
詞書「和歌所の歌合に、覊中暮といふことを」(和歌所の歌合で、「羇中暮(旅中の暮)」という題を)。

修辞

体言止め
体言止め。

解説

雅経の歌。

関連

出典

底本
『新古今集』 短歌雑誌社編輯部校訂、紅玉堂書店、大正15年(1926)、175頁(コマ97)。流布本を底本とする。国立国会図書館デジタルコレクション(保護期間満了)
校訂・訳・注
古典ライブラリー編集部(本文は底本による。現代語訳・注は当サイト)
更新日