古典ライブラリー

新古今和歌集 巻第十 羇旅歌 953番

旅人の

藤原定家(ふじわらのさだいえ(ていか))

旅人の袖を吹き返す秋風の中で、夕日が寂しく照らす山の懸け橋よ。

作者
藤原定家朝臣(藤原定家)
  1. 1旅たび旅たびたびののの歌うた歌うたうたとてよめるとてよめるとてよめる詞書
  2. 2旅たび旅たびたび人びと人びとびとののの初句
  3. 3袖そで袖そでそで吹ふ吹ふふきかへすきかへすきかえす二句
  4. 4秋あき秋あきあき風かぜ風かぜかぜににに三句
  5. 5夕ゆふ夕ゆふゆう日ひ日ひひさびしきさびしきさびしき四句
  6. 6山やま山やまやまのかけはしのかけはしのかけはし結句

引用の仕方

レポート・論文で引用する場合の表記例です。行番号を選んでから開くと、その行へのリンクになります。

現代語訳

〔詞書〕旅の歌として詠んだ歌。

旅人の袖を吹き返す秋風の中で、夕日が寂しく照らす山の懸け橋よ。

意訳

旅人の袖を吹きひるがえす秋風が吹き、夕日が寂しく照らしている山の懸け橋よ。

語釈・文法注

かけはし
崖に沿って板を渡した道。

和歌

作者
藤原定家(ふじわらのさだいえ(ていか)) 1162–1241
藤原俊成の子。『新古今和歌集』の撰者の一人で、のち『新勅撰和歌集』を単独で撰び、『小倉百人一首』を選んだとされる。妖艶・有心の美を追求した新古今時代の代表的歌人。日記『明月記』、歌論書『近代秀歌』『毎月抄』がある。
出典
『新古今和歌集』巻第十・羇旅歌・953番
歌体
短歌
状況
詞書「旅の歌とてよめる」(旅の歌として詠んだ歌)。

修辞

体言止め
体言止め。

解説

定家の歌。

関連

出典

底本
『新古今集』 短歌雑誌社編輯部校訂、紅玉堂書店、大正15年(1926)、174頁(コマ97)。流布本を底本とする。国立国会図書館デジタルコレクション(保護期間満了)
校訂・訳・注
古典ライブラリー編集部(本文は底本による。現代語訳・注は当サイト)
更新日