古典ライブラリー

新古今和歌集 巻第十 羇旅歌 949番

かくてしも

俊成女(藤原俊成女)(としなりのむすめ(しゅんぜいのむすめ))

こうして夜を明かしていると、幾夜過ぎたのだろう。山路の苔の露の筵の上で。

作者
皇太后宮大夫俊成(俊成女(藤原俊成女))
  1. 1千五百番せんごひやくばん千五百番せんごひやくばんせんごひゃくばん歌合うたあはせ歌合うたあはせうたあわせににに詞書
  2. 2かくてしもかくてしもかくてしも初句
  3. 3明あ明ああかせばかせばかせば幾いく幾いくいく夜よ夜よよ二句
  4. 4過す過すすぎぬらむぎぬらむぎぬらむ三句
  5. 5山路やまぢ山路やまぢやまじののの苔こけ苔こけこけののの四句
  6. 6露つゆ露つゆつゆののの莚むしろ莚むしろむしろににに結句

引用の仕方

レポート・論文で引用する場合の表記例です。行番号を選んでから開くと、その行へのリンクになります。

現代語訳

〔詞書〕千五百番歌合で詠んだ歌。

こうして夜を明かしていると、幾夜過ぎたのだろう。山路の苔の露の筵の上で。

意訳

こうして山路の苔を筵にして露に濡れながら夜を明かすうちに、もう幾夜が過ぎたことだろう。

語釈・文法注

莚
むしろ。

和歌

作者
俊成女(藤原俊成女)(としなりのむすめ(しゅんぜいのむすめ)) 1171?–1254?
藤原俊成の孫で、養女となった。源通具の妻。後鳥羽院に仕え、千五百番歌合などで活躍した。余情に富む妖艶な歌風で、新古今時代を代表する女性歌人。
出典
『新古今和歌集』巻第十・羇旅歌・949番
歌体
短歌
状況
詞書「千五百番歌合に」(千五百番歌合で詠んだ歌)。

修辞

三句切れ
三句切れ。
倒置
倒置。

解説

俊成女の歌とされる。底本は初句を「かくてしも」とするが、「かくしても」とする本もある。

関連

出典

底本
『新古今集』 短歌雑誌社編輯部校訂、紅玉堂書店、大正15年(1926)、173頁(コマ96)。流布本を底本とする。国立国会図書館デジタルコレクション(保護期間満了)
校訂・訳・注
古典ライブラリー編集部(本文は底本による。現代語訳・注は当サイト)
更新日