古典ライブラリー

新古今和歌集 巻第十 羇旅歌 948番

松が根の

式子内親王(しょくしないしんのう)

松の根もとの雄島の磯の夜の枕よ、ひどく濡れないでくれ。海人の袖であろうか、いやそうではない。

詞書
「百首の歌奉りしに」(前の歌と同じ詞書)
作者
式子內親王(式子内親王)
  1. 1松まつ松まつまつががが根ね根ねねののの初句
  2. 2雄島をじま雄島をじまおじまががが磯いそ磯いそいそののの二句
  3. 3小夜さよ小夜さよさよ枕まくら枕まくらまくら三句
  4. 4いたくないたくないたくな濡ぬ濡ぬぬれそれそれそ四句
  5. 5蜑あま蜑あまあまののの袖そで袖そでそでかはかはかは結句

引用の仕方

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現代語訳

松の根もとの雄島の磯の夜の枕よ、ひどく濡れないでくれ。海人の袖であろうか、いやそうではない。

意訳

雄島の磯で、松の根もとを枕に旅寝をする。袖よ、そんなにひどく濡れないでおくれ。私の袖は、いつも濡れている海人の袖ではないのだから。

語釈・文法注

雄島
陸奥国の松島の島。
かは
反語。

和歌

作者
式子内親王(しょくしないしんのう) ?–1201
後白河天皇の皇女。賀茂の斎院を務めた。藤原俊成に和歌を学び、内に秘めた激しい情を静かな調べで詠んだ。『新古今和歌集』に女性歌人として最も多い四十九首が入る。
出典
『新古今和歌集』巻第十・羇旅歌・948番
歌体
短歌
状況
詞書「百首の歌奉りしに」(百首歌を献上した時の歌)。

修辞

四句切れ
四句切れ。

解説

式子内親王の歌。

関連

出典

底本
『新古今集』 短歌雑誌社編輯部校訂、紅玉堂書店、大正15年(1926)、173頁(コマ96)。流布本を底本とする。国立国会図書館デジタルコレクション(保護期間満了)
校訂・訳・注
古典ライブラリー編集部(本文は底本による。現代語訳・注は当サイト)
更新日