新古今和歌集 巻第十 羇旅歌 947番
行末は
行く末は、あと幾夜と思って、岩代の岡の萱の根もとに草枕を結ぼうか。
場面イラスト(準備中)
現代語訳
〔詞書〕百首歌を献上した時の歌。
行く末は、あと幾夜と思って、岩代の岡の萱の根もとに草枕を結ぼうか。
意訳
旅の行く末はまだ幾夜続くのだろう。わからないまま、岩代の岡の萱の根もとで、草を結んで枕にしよう。
語釈・文法注
- 岩代
- 紀伊国の歌枕。「言はじ」を響かせる。
- 萱根
- 萱の根もと。
和歌
- 作者
- 式子内親王(しょくしないしんのう) ?–1201
後白河天皇の皇女。賀茂の斎院を務めた。藤原俊成に和歌を学び、内に秘めた激しい情を静かな調べで詠んだ。『新古今和歌集』に女性歌人として最も多い四十九首が入る。 - 出典
- 『新古今和歌集』巻第十・羇旅歌・947番
- 歌体
- 短歌
- 状況
- 詞書「百首の歌奉りしに」(百首歌を献上した時の歌)。
修辞
- 掛詞
- 「いはしろ」に「言は」と「岩代」。
解説
式子内親王の歌。有間皇子の「岩代の浜松が枝を引き結び」の歌をふまえる。
関連
出典
- 底本
- 『新古今集』 短歌雑誌社編輯部校訂、紅玉堂書店、大正15年(1926)、173頁(コマ96)。流布本を底本とする。国立国会図書館デジタルコレクション(保護期間満了)
- 校訂・訳・注
- 古典ライブラリー編集部(本文は底本による。現代語訳・注は当サイト)
- 更新日