古典ライブラリー

新古今和歌集 巻第十 羇旅歌 946番

磯なれで

藤原定頼(ふじわらのさだより)

磯に慣れないで、心もうちとけない菰の枕に、荒くかけないでくれ、水の白浪よ。

詞書
「題しらず」(前の歌と同じ詞書)
作者
權中納言定賴(藤原定頼)
  1. 1磯いそ磯いそいそなれでなれでなれで初句
  2. 2心こころ心こころこころもとけぬもとけぬもとけぬ二句
  3. 3こもこもこも枕まくら枕まくらまくら三句
  4. 4荒あら荒あらあらくなかけそくなかけそくなかけそ四句
  5. 5水みづ水みづみずののの白浪しらなみ白浪しらなみしらなみ結句

引用の仕方

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現代語訳

磯に慣れないで、心もうちとけない菰の枕に、荒くかけないでくれ、水の白浪よ。

意訳

磯辺の旅寝に慣れず、心もうちとけないまま菰を枕にしている。白浪よ、どうか荒々しく打ちかけないでおくれ。

語釈・文法注

こも枕
菰で作った枕。
な〜そ
〜しないでくれ。

和歌

作者
藤原定頼(ふじわらのさだより) 995–1045
藤原公任の子。権中納言に至った。書・音楽・和歌にすぐれ、小式部内侍や相模との贈答で知られる。
出典
『新古今和歌集』巻第十・羇旅歌・946番
歌体
短歌
状況
題しらず(詠まれた事情は伝わらない)。

修辞

体言止め
体言止め。

解説

定頼の歌。

関連

出典

底本
『新古今集』 短歌雑誌社編輯部校訂、紅玉堂書店、大正15年(1926)、173頁(コマ96)。流布本を底本とする。国立国会図書館デジタルコレクション(保護期間満了)
校訂・訳・注
古典ライブラリー編集部(本文は底本による。現代語訳・注は当サイト)
更新日