古典ライブラリー

新古今和歌集 巻第十 羇旅歌 945番

風寒み

大江匡房(おおえのまさふさ)

風が寒いので、伊勢の浜荻を分けて行くと、衣を借りたいと、雁が浪の上で鳴いている。

作者
前中納言匡房(大江匡房)
  1. 1題だい題だいだいしらずしらずしらず詞書
  2. 2風かぜ風かぜかぜ寒さむ寒さむさむみみみ初句
  3. 3伊勢いせ伊勢いせいせののの濱はま濱はまはま荻をぎ荻をぎおぎ二句
  4. 4分わ分わわけけけ行ゆ行ゆゆけばけばけば三句
  5. 5衣ころも衣ころもころもかりがねかりがねかりがね四句
  6. 6浪なみ浪なみなみににに鳴な鳴ななくなりくなりくなり結句

引用の仕方

レポート・論文で引用する場合の表記例です。行番号を選んでから開くと、その行へのリンクになります。

現代語訳

風が寒いので、伊勢の浜荻を分けて行くと、衣を借りたいと、雁が浪の上で鳴いている。

意訳

風が寒いので、伊勢の浜荻を分けて行くと、衣を借りたいとでもいうように、雁が浪の上で鳴いている。

語釈・文法注

かりがね
雁。「借り」を掛ける。

和歌

作者
大江匡房(おおえのまさふさ) 1041–1111
大江匡衡の曽孫。学者として後三条・白河・堀河天皇に仕え、権中納言に至った。有職故実書『江家次第』を著した。
出典
『新古今和歌集』巻第十・羇旅歌・945番
歌体
短歌
状況
題しらず(詠まれた事情は伝わらない)。

修辞

掛詞
「かり」に「借り」と「雁」。

解説

匡房の歌。

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出典

底本
『新古今集』 短歌雑誌社編輯部校訂、紅玉堂書店、大正15年(1926)、173頁(コマ96)。流布本を底本とする。国立国会図書館デジタルコレクション(保護期間満了)
校訂・訳・注
古典ライブラリー編集部(本文は底本による。現代語訳・注は当サイト)
更新日