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新古今和歌集 巻第十 羇旅歌 944番

知らざりし

宜秋門院丹後(ぎしゅうもんいんのたんご)

知らなかった多くの瀬の浪を分け過ぎて、片敷くものは伊勢の浜荻だ。

作者
宜秋門院丹後
  1. 1百首ひやくしゆ百首ひやくしゆひゃくしゅののの歌うた歌うたうた奉たてまつ奉たてまつたてまつりしりしりし時とき時ときとき詞書
  2. 2知し知ししらざりしらざりしらざりし初句
  3. 3八十瀨やそせ八十瀨やそせやそせののの波なみ波なみなみををを二句
  4. 4分わ分わわけけけ過す過すすぎてぎてぎて三句
  5. 5かたしくものかたしくものかたしくものははは四句
  6. 6伊勢いせ伊勢いせいせののの濱はま濱はまはま荻をぎ荻をぎおぎ結句

引用の仕方

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現代語訳

〔詞書〕百首歌を献上した時の歌。

知らなかった多くの瀬の浪を分け過ぎて、片敷くものは伊勢の浜荻だ。

意訳

これまで知らなかった数多くの川瀬の浪をかき分けて旅を続け、いま寝床に片敷くのは伊勢の浜荻だ。

語釈・文法注

八十瀬
多くの瀬。伊勢へ向かう鈴鹿川の多くの瀬をいう。

和歌

作者
宜秋門院丹後(ぎしゅうもんいんのたんご) 生没年未詳(十二世紀後半〜十三世紀前半)
源頼行の娘。九条兼実の娘で後鳥羽院の中宮となった宜秋門院任子に仕えた女房歌人。「異浦の丹後」と呼ばれた。
出典
『新古今和歌集』巻第十・羇旅歌・944番
歌体
短歌
状況
詞書「百首の歌奉りし時」(百首歌を献上した時の歌)。

修辞

体言止め
体言止め。

解説

丹後の歌。

関連

出典

底本
『新古今集』 短歌雑誌社編輯部校訂、紅玉堂書店、大正15年(1926)、173頁(コマ96)。流布本を底本とする。国立国会図書館デジタルコレクション(保護期間満了)
校訂・訳・注
古典ライブラリー編集部(本文は底本による。現代語訳・注は当サイト)
更新日