新古今和歌集 巻第十 羇旅歌 943番
幾夜かは
幾夜、月をしみじみと眺めてきて、浪の上に折り敷いた伊勢の浜荻であろうか。
場面イラスト(準備中)
現代語訳
〔詞書〕「海辺重夜(海辺に夜を重ぬ)」という題を詠みました歌。
幾夜、月をしみじみと眺めてきて、浪の上に折り敷いた伊勢の浜荻であろうか。
意訳
幾夜、月をしみじみと眺め明かしてきたことだろう。そのたびに寝床として浪打ちぎわに折り敷いてきた、伊勢の浜荻よ。
語釈・文法注
- 浜荻
- 浜辺に生える葦。
和歌
- 作者
- 越前(えちぜん) 生没年未詳(十二世紀末〜十三世紀前半)
大中臣公親の娘。式子内親王に仕え、のち後鳥羽院に仕えた女房。千五百番歌合などに出詠した。 - 出典
- 『新古今和歌集』巻第十・羇旅歌・943番
- 歌体
- 短歌
- 状況
- 詞書「海邊重夜といへる事をよみ侍りし」(「海辺重夜(海辺に夜を重ぬ)」という題を詠みました歌)。
修辞
- 体言止め
- 体言止め。
解説
越前の歌。
関連
出典
- 底本
- 『新古今集』 短歌雑誌社編輯部校訂、紅玉堂書店、大正15年(1926)、172頁(コマ96)。流布本を底本とする。国立国会図書館デジタルコレクション(保護期間満了)
- 校訂・訳・注
- 古典ライブラリー編集部(本文は底本による。現代語訳・注は当サイト)
- 更新日