古典ライブラリー

新古今和歌集 巻第十 羇旅歌 941番

忘れじと

藤原良経(後京極摂政)(ふじわらのよしつね)

忘れまいと約束して出てきた面影は、見えているだろうに、故郷の月よ。

作者
攝政太政大臣(藤原良経(後京極摂政))
  1. 1和歌所わかどころ和歌所わかどころわかどころののの月つき月つきつきののの十首じつしゆ十首じつしゆじっしゅ歌合うたあはせ歌合うたあはせうたあわせののの次ついで次ついでついでににに、、、月前旅げつぜんのたび月前旅げつぜんのたびげつぜんのたびといへるといへるといえる心こころ心こころこころををを人々ひとびと人々ひとびとひとびとつかうまつりしにつかうまつりしにつこうまつりしに詞書
  2. 2忘わす忘わすわすれじとれじとれじと初句
  3. 3契ちぎ契ちぎちぎりてりてりて出い出いいでしでしでし二句
  4. 4面影おもかげ面影おもかげおもかげははは三句
  5. 5見み見みみゆらむものゆらむものゆらむものををを四句
  6. 6故鄕ふるさと故鄕ふるさとふるさとののの月つき月つきつき結句

引用の仕方

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現代語訳

〔詞書〕和歌所の月の十首歌合の折に、「月前旅(月前の旅)」という題を人々が詠みました時に。

忘れまいと約束して出てきた面影は、見えているだろうに、故郷の月よ。

意訳

忘れまいと約束して出てきた私の面影は、故郷の月に映って、あの人にも見えているだろうに。

語釈・文法注

和歌

作者
藤原良経(後京極摂政)(ふじわらのよしつね) 1169–1206
九条兼実の子。摂政・太政大臣に至った。『新古今和歌集』の仮名序を書き、和歌所の寄人の筆頭として撰集を主導した。叔父の慈円や藤原定家ら御子左家の歌人を庇護し、清新で格調の高い歌を詠んだ。書にもすぐれ、後京極流の祖とされる。『新古今和歌集』に七十九首が入る。
出典
『新古今和歌集』巻第十・羇旅歌・941番
歌体
短歌
状況
詞書「和歌所の月の十首歌合の次に、月前旅といへる心を人々つかうまつりしに」(和歌所の月の十首歌合の折に、「月前旅(月前の旅)」という題を人々が詠みました時に)。

修辞

体言止め
体言止め。

解説

良経の歌。

関連

出典

底本
『新古今集』 短歌雑誌社編輯部校訂、紅玉堂書店、大正15年(1926)、172頁(コマ96)。流布本を底本とする。国立国会図書館デジタルコレクション(保護期間満了)
校訂・訳・注
古典ライブラリー編集部(本文は底本による。現代語訳・注は当サイト)
更新日