古典ライブラリー

新古今和歌集 巻第十 羇旅歌 933番

立ちかへり

藤原俊成(ふじわらのとしなり(しゅんぜい))

また立ち帰って来て見よう。松島の雄島の苫屋を、浪に荒らさないでくれ。

詞書
「守覺法親王家に、五十首の歌よませ侍りけるに、旅の歌」(前の歌と同じ詞書)
作者
皇太后宮大夫俊成(藤原俊成)
  1. 1立た立たたちかへりちかへりちかえり初句
  2. 2又また又またまたももも來き來ききててて見み見みみむむむ二句
  3. 3松まつ松まつまつ島しま島しましまややや三句
  4. 4雄島をじま雄島をじまおじまののの苫屋とまや苫屋とまやとまや四句
  5. 5波なみ波なみなみにあらすなにあらすなにあらすな結句

引用の仕方

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現代語訳

また立ち帰って来て見よう。松島の雄島の苫屋を、浪に荒らさないでくれ。

意訳

またもう一度帰ってきて見たい。だから松島の雄島の苫屋を、浪よ、荒らさないでおくれ。

語釈・文法注

雄島
陸奥国の松島の島。
苫屋
苫で葺いた粗末な小屋。

和歌

作者
藤原俊成(ふじわらのとしなり(しゅんぜい)) 1114–1204
藤原定家の父。『千載和歌集』を撰び、歌論書『古来風体抄』を著した。余情と「幽玄」を重んじる歌風で、御子左家の歌学の基礎を築き、新古今時代の歌人たちを導いた。法名は釈阿。
出典
『新古今和歌集』巻第十・羇旅歌・933番
歌体
短歌
状況
詞書「守覺法親王家に、五十首の歌よませ侍りけるに、旅の歌」(守覚法親王家で五十首歌を詠ませました時に、旅の歌)。

修辞

二句切れ
二句切れ。

解説

俊成の歌。

関連

出典

底本
『新古今集』 短歌雑誌社編輯部校訂、紅玉堂書店、大正15年(1926)、171頁(コマ95)。流布本を底本とする。国立国会図書館デジタルコレクション(保護期間満了)
校訂・訳・注
古典ライブラリー編集部(本文は底本による。現代語訳・注は当サイト)
更新日