新古今和歌集 巻第十 羇旅歌 932番
夏苅の
夏に刈った蘆の仮寝もしみじみとした趣がある。玉江の月の明け方の空よ。
場面イラスト(準備中)
現代語訳
〔詞書〕守覚法親王家で五十首歌を詠ませました時に、旅の歌。
夏に刈った蘆の仮寝もしみじみとした趣がある。玉江の月の明け方の空よ。
意訳
夏に刈った蘆を敷いての仮寝も、しみじみとした趣がある。玉江に残る月の、明け方の空を見ていると。
語釈・文法注
- かりね
- 「刈り根」と「仮寝」を掛ける。
- 玉江
- 越前国の歌枕。
和歌
- 作者
- 藤原俊成(ふじわらのとしなり(しゅんぜい)) 1114–1204
藤原定家の父。『千載和歌集』を撰び、歌論書『古来風体抄』を著した。余情と「幽玄」を重んじる歌風で、御子左家の歌学の基礎を築き、新古今時代の歌人たちを導いた。法名は釈阿。 - 出典
- 『新古今和歌集』巻第十・羇旅歌・932番
- 歌体
- 短歌
- 状況
- 詞書「守覺法親王家に、五十首の歌よませ侍りけるに、旅の歌」(守覚法親王家で五十首歌を詠ませました時に、旅の歌)。
修辞
- 三句切れ
- 三句切れ。
- 掛詞
- 「かりね」に「刈り根」と「仮寝」。
- 体言止め
- 体言止め。
解説
俊成の歌。
関連
出典
- 底本
- 『新古今集』 短歌雑誌社編輯部校訂、紅玉堂書店、大正15年(1926)、171頁(コマ95)。流布本を底本とする。国立国会図書館デジタルコレクション(保護期間満了)
- 校訂・訳・注
- 古典ライブラリー編集部(本文は底本による。現代語訳・注は当サイト)
- 更新日