古典ライブラリー

新古今和歌集 巻第十 羇旅歌 924番

山路にて

源国信(みなもとのくにざね)

山路でびっしょり濡れてしまったなあ。白露の置く暁に起きて出た、木々の雫に。

作者
權中納言國信(源国信)
  1. 1堀川院ほりかはのゐん堀川院ほりかはのゐんほりかわのいんののの百首ひやくしゆ百首ひやくしゆひゃくしゅののの歌うた歌うたうたににに詞書
  2. 2山路やまぢ山路やまぢやまじにてにてにて初句
  3. 3そぼちにけりなそぼちにけりなそぼちにけりな二句
  4. 4白露しらつゆ白露しらつゆしらつゆののの三句
  5. 5曉あかつき曉あかつきあかつきおきのおきのおきの四句
  6. 6木々きぎ木々きぎきぎののの雫しづく雫しづくしずくににに結句

引用の仕方

レポート・論文で引用する場合の表記例です。行番号を選んでから開くと、その行へのリンクになります。

現代語訳

〔詞書〕堀河院の百首歌で。

山路でびっしょり濡れてしまったなあ。白露の置く暁に起きて出た、木々の雫に。

意訳

夜明け前に起きて山路を行くと、白露の置いた木々の雫に、すっかり濡れてしまった。

語釈・文法注

そぼつ
びっしょり濡れる。
おき
「起き」と露が「置き」を掛ける。

和歌

作者
源国信(みなもとのくにざね) 1069–1111
右大臣源顕房の子。権中納言に至った。堀河天皇の歌壇で活躍し、『堀河百首』の作者の一人。
出典
『新古今和歌集』巻第十・羇旅歌・924番
歌体
短歌
状況
詞書「堀川院の百首の歌に」(堀河院の百首歌で)。

修辞

二句切れ
二句切れ。
倒置
倒置。
掛詞
「おき」に「起き」と「置き」。

解説

国信の歌。

関連

出典

底本
『新古今集』 短歌雑誌社編輯部校訂、紅玉堂書店、大正15年(1926)、169頁(コマ94)。流布本を底本とする。国立国会図書館デジタルコレクション(保護期間満了)
校訂・訳・注
古典ライブラリー編集部(本文は底本による。現代語訳・注は当サイト)
更新日