古典ライブラリー

新古今和歌集 巻第十 羇旅歌 905番

草枕

紀貫之(きのつらゆき)

旅の夕風が寒くなってきた。衣を打つ音のする家に、宿を借りようか。

作者
紀貫之
  1. 1延喜えんぎ延喜えんぎえんぎののの御時おほんとき御時おほんときおおんとき屏風びやうぶ屏風びやうぶびょうぶののの歌うた歌うたうた詞書
  2. 2草枕くさまくら草枕くさまくらくさまくら初句
  3. 3夕ゆふ夕ゆふゆう風かぜ風かぜかぜさむくさむくさむく二句
  4. 4なりにけりなりにけりなりにけり三句
  5. 5衣ころも衣ころもころもうつなるうつなるうつなる四句
  6. 6宿やど宿やどやどやからましやからましやからまし結句

引用の仕方

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現代語訳

〔詞書〕延喜の御代の屏風の歌。

旅の夕風が寒くなってきた。衣を打つ音のする家に、宿を借りようか。

意訳

旅の空、夕風が寒く感じられるようになった。砧で衣を打つ音の聞こえるあの家に、今夜の宿を借りようか。

語釈・文法注

草枕
旅の枕詞。
衣うつ
砧で衣を打つ。

和歌

作者
紀貫之(きのつらゆき) 872?–945?
『古今和歌集』の撰者の中心で、仮名序を書いた。御書所預などを経て土佐守となり、任期を終えて帰京する旅を『土佐日記』に書いた。理知的で技巧に富む歌風で、『古今和歌集』に最も多い百首あまりが入る。三十六歌仙の一人。
出典
『新古今和歌集』巻第十・羇旅歌・905番
歌体
短歌
状況
詞書「延喜の御時屏風の歌」(延喜の御代の屏風の歌)。

修辞

枕詞
「草枕」。
三句切れ
三句切れ。

解説

貫之の歌。

関連

出典

底本
『新古今集』 短歌雑誌社編輯部校訂、紅玉堂書店、大正15年(1926)、165頁(コマ92)。流布本を底本とする。国立国会図書館デジタルコレクション(保護期間満了)
校訂・訳・注
古典ライブラリー編集部(本文は底本による。現代語訳・注は当サイト)
更新日