古典ライブラリー

新古今和歌集 巻第九 離別歌 889番

かりそめの

藤原俊成(ふじわらのとしなり(しゅんぜい))

かりそめの旅の別れと、こらえているけれども、老いた身は、涙もとどめることができない。

作者
皇太后宮大夫俊成(藤原俊成)
  1. 1題だい題だいだいしらずしらずしらず詞書
  2. 2かりそめのかりそめのかりそめの初句
  3. 3旅たび旅たびたびののの別わか別わかわかれとれとれと二句
  4. 4忍しの忍しのしのぶれどぶれどぶれど三句
  5. 5老お老おおいはいはいは淚なみだ淚なみだなみだももも四句
  6. 6えこそえこそえこそ止とど止とどとどめねめねめね結句

引用の仕方

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現代語訳

かりそめの旅の別れと、こらえているけれども、老いた身は、涙もとどめることができない。

意訳

一時の旅の別れなのだからと涙をこらえているけれど、年老いた身には、涙をとどめることなどとてもできない。

語釈・文法注

忍ぶれど
こらえているけれど。
えこそ〜ね
〜できない。

和歌

作者
藤原俊成(ふじわらのとしなり(しゅんぜい)) 1114–1204
藤原定家の父。『千載和歌集』を撰び、歌論書『古来風体抄』を著した。余情と「幽玄」を重んじる歌風で、御子左家の歌学の基礎を築き、新古今時代の歌人たちを導いた。法名は釈阿。
出典
『新古今和歌集』巻第九・離別歌・889番
歌体
短歌
状況
題しらず(詠まれた事情は伝わらない)。

解説

俊成の歌。

関連

出典

底本
『新古今集』 短歌雑誌社編輯部校訂、紅玉堂書店、大正15年(1926)、162頁(コマ91)。流布本を底本とする。国立国会図書館デジタルコレクション(保護期間満了)
校訂・訳・注
古典ライブラリー編集部(本文は底本による。現代語訳・注は当サイト)
更新日