古典ライブラリー

新古今和歌集 巻第九 離別歌 865番

衣川

源重之(みなもとのしげゆき)

衣川よ、見慣れた人との別れには、袂まで浪が立つことだ。

作者
源重之
  1. 1題だい題だいだいしらずしらずしらず詞書
  2. 2衣ころも衣ころもころも川がは川がはがわ初句
  3. 3みなれしみなれしみなれし人ひと人ひとひとののの二句
  4. 4別わか別わかわかれにれにれにははは三句
  5. 5袂たもと袂たもとたもとまでこそまでこそまでこそ四句
  6. 6浪なみ浪なみなみははは立た立たたちけれちけれちけれ結句

引用の仕方

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現代語訳

衣川よ、見慣れた人との別れには、袂まで浪が立つことだ。

意訳

衣川の水に慣れ親しんだように、見慣れたあなたとの別れには、衣の袂にまで涙の浪が立つ。

語釈・文法注

衣川
陸奥国の川。「衣」を掛ける。
みなれし
「見慣れし」と「水馴れし」を掛ける。

和歌

作者
源重之(みなもとのしげゆき) ?–1000?
清和天皇の曽孫。相模権守などの地方官を歴任し、陸奥で没した。冷泉天皇の東宮時代に献上した「重之百首」は、現存最古の百首歌とされる。三十六歌仙の一人。
出典
『新古今和歌集』巻第九・離別歌・865番
歌体
短歌
状況
題しらず(詠まれた事情は伝わらない)。

修辞

掛詞
「みなれ」に「見慣れ」と「水馴れ」。
縁語
「衣」「袂」「浪」。

解説

源重之の歌。

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出典

底本
『新古今集』 短歌雑誌社編輯部校訂、紅玉堂書店、大正15年(1926)、157頁(コマ88)。流布本を底本とする。国立国会図書館デジタルコレクション(保護期間満了)
校訂・訳・注
古典ライブラリー編集部(本文は底本による。現代語訳・注は当サイト)
更新日