古典ライブラリー

新古今和歌集 巻第九 離別歌 864番

これやさは

寂昭(じゃくしょう)

これがそれでは、雲の果てで織ると聞く、裁つことを知らない天の羽衣なのか。

作者
寂昭法師(寂昭)
  1. 1かへしかへしかへし詞書
  2. 2これやさはこれやさはこれやさは初句
  3. 3雲くも雲くもくものののはたてにはたてにはたてに二句
  4. 4織お織おおるとるとると聞き聞ききくくく三句
  5. 5たつたつたつ事こと事ことことしらぬしらぬしらぬ四句
  6. 6天あま天あまあまののの羽は羽はは衣ごろも衣ごろもごろも結句

引用の仕方

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現代語訳

〔詞書〕返歌。

これがそれでは、雲の果てで織ると聞く、裁つことを知らない天の羽衣なのか。

意訳

いただいたこの衣は、それでは、雲の果てで織るという、裁ち縫いの跡のない天人の羽衣なのでしょうか。

語釈・文法注

雲のはたて
雲の果て。「機(はた)」を響かせる。
天の羽衣
天人の衣。縫い目がないとされた。

和歌

作者
寂昭(じゃくしょう) 962?–1034
俗名大江定基。三河守のとき愛人の死をきっかけに出家した。長保五年(1003年)に宋に渡り、彼の地で没した。
出典
『新古今和歌集』巻第九・離別歌・864番
歌体
短歌
状況
詞書「かへし」(返歌)。

修辞

掛詞
「たつ」に「裁つ」と「発つ」。
体言止め
体言止め。

解説

寂昭の歌。寂昭は大江定基。出家して宋に渡り、彼の地で没した。

関連

出典

底本
『新古今集』 短歌雑誌社編輯部校訂、紅玉堂書店、大正15年(1926)、157頁(コマ88)。流布本を底本とする。国立国会図書館デジタルコレクション(保護期間満了)
校訂・訳・注
古典ライブラリー編集部(本文は底本による。現代語訳・注は当サイト)
更新日