新古今和歌集 巻第九 離別歌 866番
行末に
行く末に逢うという阿武隈川がなかったならば、どうしたらよいだろう、今日の別れを。
場面イラスト(準備中)
現代語訳
〔詞書〕陸奥の国の介として下った時、範永朝臣のもとに贈った歌。
行く末に逢うという阿武隈川がなかったならば、どうしたらよいだろう、今日の別れを。
意訳
この先また逢えるという名の阿武隈川がなかったら、今日の別れをどうしたらよいだろう。その名を頼みにして耐えている。
語釈・文法注
- あふくま川
- 陸奥国の阿武隈川。「逢ふ」を掛ける。
和歌
- 作者
- 高階経重(たかしなのつねしげ) 生没年未詳(十一世紀)
高階成順の子とされる。陸奥介などを務めた。 - 出典
- 『新古今和歌集』巻第九・離別歌・866番
- 歌体
- 短歌
- 状況
- 詞書「みちの國の介にてまかりける時、範永朝臣の許につかはしける」(陸奥の国の介として下った時、範永朝臣のもとに贈った歌)。
修辞
- 掛詞
- 「あふ」に「逢ふ」と「阿武隈」。
- 反実仮想
- 反実仮想。
解説
経重の歌。
関連
出典
- 底本
- 『新古今集』 短歌雑誌社編輯部校訂、紅玉堂書店、大正15年(1926)、158頁(コマ89)。流布本を底本とする。国立国会図書館デジタルコレクション(保護期間満了)
- 校訂・訳・注
- 古典ライブラリー編集部(本文は底本による。現代語訳・注は当サイト)
- 更新日