古典ライブラリー

新古今和歌集 巻第九 離別歌 857番

玉鉾の

紀貫之(きのつらゆき)

道中の山風が寒かったならば、形見がてらに着てくれるだろうと思う。

作者
紀貫之
  1. 1みちのみちのみちの國くに國くにくにににに下くだ下くだくだりりり侍はべ侍はべはべりけるりけるりける人ひと人ひとひとににに裝束さうぞく裝束さうぞくしょうぞくおくるとてよみおくるとてよみおくるとてよみ侍はべ侍はべはべりけるりけるりける詞書
  2. 2玉鉾たまぼこ玉鉾たまぼこたまぼこののの初句
  3. 3道みち道みちみちののの山風やまかぜ山風やまかぜやまかぜ二句
  4. 4寒さむ寒さむさむからばからばからば三句
  5. 5形見かたみ形見かたみかたみがてらにがてらにがてらに四句
  6. 6著き著ききなむとぞなむとぞなむとぞ思おも思おもおもふふう結句

引用の仕方

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現代語訳

〔詞書〕陸奥の国に下りました人に、装束を贈るといって詠みました歌。

道中の山風が寒かったならば、形見がてらに着てくれるだろうと思う。

意訳

旅の道すがら、山風が寒く身にしみたなら、この装束を私の形見がわりに着てくれることだろうと思っています。

語釈・文法注

玉鉾の
「道」の枕詞。
がてら
〜を兼ねて。

和歌

作者
紀貫之(きのつらゆき) 872?–945?
『古今和歌集』の撰者の中心で、仮名序を書いた。御書所預などを経て土佐守となり、任期を終えて帰京する旅を『土佐日記』に書いた。理知的で技巧に富む歌風で、『古今和歌集』に最も多い百首あまりが入る。三十六歌仙の一人。
出典
『新古今和歌集』巻第九・離別歌・857番
歌体
短歌
状況
詞書「みちの國に下り侍りける人に裝束おくるとてよみ侍りける」(陸奥の国に下りました人に、装束を贈るといって詠みました歌)。

修辞

枕詞
「玉鉾の」。

解説

貫之の歌で、巻第九(離別歌)の巻頭歌。

関連

出典

底本
『新古今集』 短歌雑誌社編輯部校訂、紅玉堂書店、大正15年(1926)、156頁(コマ88)。流布本を底本とする。国立国会図書館デジタルコレクション(保護期間満了)
校訂・訳・注
古典ライブラリー編集部(本文は底本による。現代語訳・注は当サイト)
更新日