古典ライブラリー

新古今和歌集 巻第八 哀傷歌 852番

年ふれば

醍醐天皇(だいごてんのう)

年がたつと、こうもなるものだった。墨染の衣を着たこの人は、思っていたというその人なのか、そうではないのか。

作者
延喜御歌(醍醐天皇)
  1. 1更衣かうい更衣かういこういののの服ぶく服ぶくぶくにてまゐれりけるにてまゐれりけるにてまいれりけるををを見み見みみ給たま給たまたまひてひていて詞書
  2. 2年とし年としとしふればふればふれば初句
  3. 3かくもありけりかくもありけりかくもありけり二句
  4. 4墨染すみぞめ墨染すみぞめすみぞめののの三句
  5. 5こここははは思おも思おもおもふてふてうちょふふう四句
  6. 6それかあらぬかそれかあらぬかそれかあらぬか結句

引用の仕方

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現代語訳

〔詞書〕更衣が喪服姿で参上したのをご覧になって。

年がたつと、こうもなるものだった。墨染の衣を着たこの人は、思っていたというその人なのか、そうではないのか。

意訳

年月がたつと、こうも変わるものなのか。墨染の衣をまとったこの人は、かつて私が思いを寄せたあの人なのか、それとも違う人なのか。

語釈・文法注

こは
これは。
てふ
という。

和歌

作者
醍醐天皇(だいごてんのう) 885–930
第六十代天皇。その治世は「延喜の治」とたたえられた。紀貫之らに命じて最初の勅撰和歌集『古今和歌集』を撰ばせた。
出典
『新古今和歌集』巻第八・哀傷歌・852番
歌体
短歌
状況
詞書「更衣の服にてまゐれりけるを見給ひて」(更衣が喪服姿で参上したのをご覧になって)。

修辞

二句切れ
二句切れ。

解説

醍醐天皇の歌。

関連

出典

底本
『新古今集』 短歌雑誌社編輯部校訂、紅玉堂書店、大正15年(1926)、154頁(コマ87)。流布本を底本とする。国立国会図書館デジタルコレクション(保護期間満了)
校訂・訳・注
古典ライブラリー編集部(本文は底本による。現代語訳・注は当サイト)
更新日