古典ライブラリー

新古今和歌集 巻第八 哀傷歌 847番

君なくて

源国信(みなもとのくにざね)

わが君がいなくて、寄る辺もない青柳の糸のように、いっそうつらい世に、思い乱れることだ。

作者
權中納言國信(源国信)
  1. 1堀川院ほりかはのゐん堀川院ほりかはのゐんほりかわのいんかくれかくれかくれ給たま給たまたまひてひていて後のち後のちのちよめるよめるよめる詞書
  2. 2君きみ君きみきみなくてなくてなくて初句
  3. 3よるよるよる方かた方かたかたもなきもなきもなき二句
  4. 4靑柳あをやぎ靑柳あをやぎあおやぎののの三句
  5. 5いとゞいとゞいとど浮世うきよ浮世うきようきよぞぞぞ四句
  6. 6おもひおもひおもい亂みだ亂みだみだるゝるゝるる結句

引用の仕方

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現代語訳

〔詞書〕堀河院がお亡くなりになった後、詠んだ歌。

わが君がいなくて、寄る辺もない青柳の糸のように、いっそうつらい世に、思い乱れることだ。

意訳

わが君を失って、頼る所もない。風に吹かれて寄る方もなく乱れる青柳の糸のように、このつらい世にいっそう心が乱れる。

語釈・文法注

いと
青柳の「糸」と「いとど」を掛ける。

和歌

作者
源国信(みなもとのくにざね) 1069–1111
右大臣源顕房の子。権中納言に至った。堀河天皇の歌壇で活躍し、『堀河百首』の作者の一人。
出典
『新古今和歌集』巻第八・哀傷歌・847番
歌体
短歌
状況
詞書「堀川院かくれ給ひて後よめる」(堀河院がお亡くなりになった後、詠んだ歌)。

修辞

掛詞
「いと」に「糸」と「いとど」。
縁語
「青柳」「糸」「乱るる」。

解説

国信の歌。

関連

出典

底本
『新古今集』 短歌雑誌社編輯部校訂、紅玉堂書店、大正15年(1926)、153頁(コマ86)。流布本を底本とする。国立国会図書館デジタルコレクション(保護期間満了)
校訂・訳・注
古典ライブラリー編集部(本文は底本による。現代語訳・注は当サイト)
更新日