古典ライブラリー

新古今和歌集 巻第八 哀傷歌 846番

とへかしな

藤原通俊(ふじわらのみちとし)

見舞ってほしいなあ。片敷く喪服の袖に、涙のかかる秋の寝覚めを。

作者
權中納言通俊(藤原通俊)
  1. 1妻つま妻つまつまなくなりてなくなりてなくなりて又また又またまたののの年とし年としとしののの秋あき秋あきあきののの頃ころ頃ころころ、、、周防内侍すはうのないし周防内侍すはうのないしすおうのないしががが許もと許もともとへへへ申まう申まうもうしつかはしけるしつかはしけるしつかわしける詞書
  2. 2とととへかしなへかしなえかしな初句
  3. 3かたしくかたしくかたしく藤ふぢ藤ふぢふじののの二句
  4. 4衣手ころもで衣手ころもでころもでににに三句
  5. 5淚なみだ淚なみだなみだのかゝるのかゝるのかかる四句
  6. 6秋あき秋あきあきののの寢覺ねざめ寢覺ねざめねざめををを結句

引用の仕方

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現代語訳

〔詞書〕妻が亡くなって、翌年の秋のころ、周防内侍のもとへ申し送った歌。

見舞ってほしいなあ。片敷く喪服の袖に、涙のかかる秋の寝覚めを。

意訳

どうか見舞ってください。独り寝の喪服の袖に、涙がこぼれかかる、この秋の寝覚めを。

語釈・文法注

とへかしな
訪ねてほしいなあ。
藤の衣
喪服。

和歌

作者
藤原通俊(ふじわらのみちとし) 1047–1099
藤原経平の子。権中納言に至った。白河天皇の命で『後拾遺和歌集』を撰んだ。
出典
『新古今和歌集』巻第八・哀傷歌・846番
歌体
短歌
状況
詞書「妻なくなりて又の年の秋の頃、周防内侍が許へ申しつかはしける」(妻が亡くなって、翌年の秋のころ、周防内侍のもとへ申し送った歌)。

修辞

初句切れ
初句切れ。
倒置
倒置。

解説

通俊の歌。

関連

出典

底本
『新古今集』 短歌雑誌社編輯部校訂、紅玉堂書店、大正15年(1926)、153頁(コマ86)。流布本を底本とする。国立国会図書館デジタルコレクション(保護期間満了)
校訂・訳・注
古典ライブラリー編集部(本文は底本による。現代語訳・注は当サイト)
更新日