古典ライブラリー

新古今和歌集 巻第八 哀傷歌 814番

故鄕に

源道済(みなもとのみちなり)

古里に行く人がいてほしい。告げてやろう、知らない山路に、ひとりで迷っていると。

作者
源道濟(源道済)
  1. 1後一條院ごいちでうのゐん後一條院ごいちでうのゐんごいちじょうのいんののの中宮ちゆうぐう中宮ちゆうぐうちゆうぐうかくれかくれかくれ給たま給たまたまひてひていて後のち後のちのち、、、人ひと人ひとひとののの夢ゆめ夢ゆめゆめににに詞書
  2. 2故鄕ふるさと故鄕ふるさとふるさとににに初句
  3. 3行ゆ行ゆゆくくく人ひと人ひとひともがなもがなもがな二句
  4. 4告つ告つつげやらむげやらむげやらむ三句
  5. 5知し知ししらぬらぬらぬ山路やまぢ山路やまぢやまじににに四句
  6. 6ひとりまどふとひとりまどふとひとりまどうと結句

引用の仕方

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現代語訳

〔詞書〕後一条院の中宮がお亡くなりになった後、人の夢に現れて。

古里に行く人がいてほしい。告げてやろう、知らない山路に、ひとりで迷っていると。

意訳

古里の都へ行く人がいればよいのに。そうしたら伝えてもらおう。私は知らない死出の山路を、ひとりで迷っていると。

語釈・文法注

後一条院の中宮
藤原威子。長元九年(1036年)に没した。
知らぬ山路
死出の山路。

和歌

作者
源道済(みなもとのみちなり) ?–1019
源方国の子。筑前守などを務め、大宰少弐として任地で没した。漢詩文にもすぐれた。中古三十六歌仙の一人。
出典
『新古今和歌集』巻第八・哀傷歌・814番
歌体
短歌
状況
詞書「後一條院の中宮かくれ給ひて後、人の夢に」(後一条院の中宮がお亡くなりになった後、人の夢に現れて)。

修辞

二句切れ
二句切れ。
三句切れ
三句切れ。
倒置
倒置。

解説

中宮の霊が人の夢に現れて詠んだとされる歌。

関連

出典

底本
『新古今集』 短歌雑誌社編輯部校訂、紅玉堂書店、大正15年(1926)、146頁(コマ83)。流布本を底本とする。国立国会図書館デジタルコレクション(保護期間満了)
校訂・訳・注
古典ライブラリー編集部(本文は底本による。現代語訳・注は当サイト)
更新日