新古今和歌集 巻第八 哀傷歌 813番
はかなしと
はかないと言うにつけても、いっそう涙ばかりがかかる。こんなこの世を頼みにしていたことだ。
場面イラスト(準備中)
現代語訳
〔詞書〕幼かった子が亡くなった時に。
はかないと言うにつけても、いっそう涙ばかりがかかる。こんなこの世を頼みにしていたことだ。
意訳
はかないものだと口にするだけで、いっそう涙がこぼれる。こんなにはかないこの世を、どうして頼みにしていたのだろう。
語釈・文法注
- かかる
- 涙が「かかる」と「斯かる(このような)」を掛ける。
和歌
- 作者
- 源道済(みなもとのみちなり) ?–1019
源方国の子。筑前守などを務め、大宰少弐として任地で没した。漢詩文にもすぐれた。中古三十六歌仙の一人。 - 出典
- 『新古今和歌集』巻第八・哀傷歌・813番
- 歌体
- 短歌
- 状況
- 詞書「をさなかりける子の身まかりにけるに」(幼かった子が亡くなった時に)。
修辞
- 掛詞
- 「かかる」に「懸かる」と「斯かる」。
解説
道済の歌。
関連
出典
- 底本
- 『新古今集』 短歌雑誌社編輯部校訂、紅玉堂書店、大正15年(1926)、146頁(コマ83)。流布本を底本とする。国立国会図書館デジタルコレクション(保護期間満了)
- 校訂・訳・注
- 古典ライブラリー編集部(本文は底本による。現代語訳・注は当サイト)
- 更新日