新古今和歌集 巻第八 哀傷歌 799番
命あれば
命があるので、今年の秋も月は見た。けれども別れた人に会う夜はないことだ。
場面イラスト(準備中)
現代語訳
〔詞書〕源為義朝臣が亡くなった翌年、月を見て。
命があるので、今年の秋も月は見た。けれども別れた人に会う夜はないことだ。
意訳
命があるから、今年の秋もこうして月を見ることができた。けれども、亡くなったあの人に会える夜は、もうないのだ。
語釈・文法注
和歌
- 作者
- 能因法師(のういんほうし) 988–1050?
俗名は橘永愷(ながやす)。若くして出家し、諸国を旅して歌を詠んだ。歌枕を集めた『能因歌枕』を著した。中古三十六歌仙の一人。 - 出典
- 『新古今和歌集』巻第八・哀傷歌・799番
- 歌体
- 短歌
- 状況
- 詞書「源爲義朝臣身まかりにける又の年、月を見て」(源為義朝臣が亡くなった翌年、月を見て)。
修辞
- 三句切れ
- 三句切れ。
解説
能因の歌。底本は詞書を「源爲義朝臣」とするが、「源為善朝臣」とする本もある。
関連
出典
- 底本
- 『新古今集』 短歌雑誌社編輯部校訂、紅玉堂書店、大正15年(1926)、143頁(コマ81)。流布本を底本とする。国立国会図書館デジタルコレクション(保護期間満了)
- 校訂・訳・注
- 古典ライブラリー編集部(本文は底本による。現代語訳・注は当サイト)
- 更新日