古典ライブラリー

新古今和歌集 巻第八 哀傷歌 791番

見し夢を

源通親(みなもとのみちちか)

見た夢を忘れる時はないけれども、秋の寝覚めは、ほんとうに悲しい。

作者
土御門內大臣(源通親)
  1. 1かへしかへしかへし詞書
  2. 2見み見みみししし夢ゆめ夢ゆめゆめををを初句
  3. 3忘わす忘わすわするゝるゝるる時とき時ときときははは二句
  4. 4なけれどもなけれどもなけれども三句
  5. 5秋あき秋あきあきののの寢覺ねざめ寢覺ねざめねざめははは四句
  6. 6げにぞげにぞげにぞ悲かな悲かなかなしきしきしき結句

引用の仕方

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現代語訳

〔詞書〕返歌。

見た夢を忘れる時はないけれども、秋の寝覚めは、ほんとうに悲しい。

意訳

父を失ったあの夢のような出来事を忘れる時はありません。けれども、おっしゃるとおり、秋の寝覚めはことに悲しいものです。

語釈・文法注

げに
ほんとうに。

和歌

作者
源通親(みなもとのみちちか) 1149–1202
村上源氏。内大臣に至った。後鳥羽院の外戚として権勢をふるい、通具・通光の父。和歌所の寄人を務めた。
出典
『新古今和歌集』巻第八・哀傷歌・791番
歌体
短歌
状況
詞書「かへし」(返歌)。

解説

通親の歌。

関連

出典

底本
『新古今集』 短歌雑誌社編輯部校訂、紅玉堂書店、大正15年(1926)、141頁(コマ80)。流布本を底本とする。国立国会図書館デジタルコレクション(保護期間満了)
校訂・訳・注
古典ライブラリー編集部(本文は底本による。現代語訳・注は当サイト)
更新日