新古今和歌集 巻第八 哀傷歌 792番
なれし秋の
慣れ親しんだ秋の、夜更けの寝床は昔のままで、心の底に残る夢が悲しい。
場面イラスト(準備中)
現代語訳
〔詞書〕ひそかに通っていた女が亡くなった後、その家に泊まって詠みました歌。
慣れ親しんだ秋の、夜更けの寝床は昔のままで、心の底に残る夢が悲しい。
意訳
あの人と慣れ親しんだ秋の夜更けの寝床は、昔のままだ。けれどもあの人はもういない。心の底に残る夢のような思い出が、悲しい。
語釈・文法注
和歌
- 作者
- 藤原実家(ふじわらのさねいえ) 1145–1193
藤原公能の子で、実定の弟。大納言に至った。 - 出典
- 『新古今和歌集』巻第八・哀傷歌・792番
- 歌体
- 短歌
- 状況
- 詞書「忍びて物申しける女身まかりて後、其家にとまりてよみ侍りける」(ひそかに通っていた女が亡くなった後、その家に泊まって詠みました歌)。
修辞
- 字余り
- 初句。
解説
実家の歌。
関連
出典
- 底本
- 『新古今集』 短歌雑誌社編輯部校訂、紅玉堂書店、大正15年(1926)、141〜142頁(コマ80)。流布本を底本とする。国立国会図書館デジタルコレクション(保護期間満了)
- 校訂・訳・注
- 古典ライブラリー編集部(本文は底本による。現代語訳・注は当サイト)
- 更新日