古典ライブラリー

新古今和歌集 巻第八 哀傷歌 757番

末の露

僧正遍昭(そうじょうへんじょう)

葉末の露と根もとの雫とは、世の中の、後れたり先立ったりすることの例なのだろうか。

作者
僧正遍昭
  1. 1題だい題だいだいしらずしらずしらず詞書
  2. 2末すゑ末すゑすえののの露つゆ露つゆつゆ初句
  3. 3もとのもとのもとの雫しづく雫しづくしずくややや二句
  4. 4世よ世よよののの中なか中なかなかののの三句
  5. 5おくれさきおくれさきおくれさき立だ立だだつつつ四句
  6. 6ためしなるらむためしなるらむためしなるらむ結句

引用の仕方

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現代語訳

葉末の露と根もとの雫とは、世の中の、後れたり先立ったりすることの例なのだろうか。

意訳

葉の先の露と根もとの雫は、遅い早いの違いはあっても、どちらもやがて消えてしまう。人が後れたり先立ったりして死んでいくこの世の、ためしなのだろう。

語釈・文法注

末の露
葉末に置く露。
もとの雫
根もとに落ちる雫。
おくれさき立つ
後に残ったり先に死んだりする。

和歌

作者
僧正遍昭(そうじょうへんじょう) 816–890
桓武天皇の孫で、俗名は良岑宗貞(よしみねのむねさだ)。仁明天皇に仕えて蔵人頭となったが、天皇の崩御を機に出家し、のちに僧正となって元慶寺・花山寺を開いた。素性法師の父。六歌仙・三十六歌仙の一人。
出典
『新古今和歌集』巻第八・哀傷歌・757番
歌体
短歌
状況
題しらず(詠まれた事情は伝わらない)。

解説

遍昭の歌で、巻第八(哀傷歌)の巻頭歌。

関連

出典

底本
『新古今集』 短歌雑誌社編輯部校訂、紅玉堂書店、大正15年(1926)、134頁(コマ77)。流布本を底本とする。国立国会図書館デジタルコレクション(保護期間満了)
校訂・訳・注
古典ライブラリー編集部(本文は底本による。現代語訳・注は当サイト)
更新日