古典ライブラリー

新古今和歌集 巻第七 賀歌 756番

常磐なる

藤原資実(ふじわらのすけざね)

常磐に変わらない松井の水を、すくう手から落ちる雫ごとに、千年の御代が見えることだ。

作者
權中納言資實(藤原資実)
  1. 1建久九年けんきうくねん建久九年けんきうくねんけんきゅうくねんののの大嘗會だいじやうゑ大嘗會だいじやうゑだいじょうえ主基すき主基すきすきののの屏風びやうぶ屏風びやうぶびょうぶににに松井まつゐ松井まつゐまつい詞書
  2. 2常磐ときは常磐ときはときわなるなるなる初句
  3. 3松井まつゐ松井まつゐまついののの水みづ水みづみずををを二句
  4. 4むすぶむすぶむすぶ手て手ててののの三句
  5. 5雫しづく雫しづくしずくごとにぞごとにぞごとにぞ四句
  6. 6千代ちよ千代ちよちよははは見み見みみえけるえけるえける結句

引用の仕方

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現代語訳

〔詞書〕建久九年の大嘗会で、主基方の屏風に、松井。

常磐に変わらない松井の水を、すくう手から落ちる雫ごとに、千年の御代が見えることだ。

意訳

いつまでも変わらない松井の水を手ですくうと、手からこぼれる雫の一粒一粒に、千年も続く御代の姿が映って見える。

語釈・文法注

松井
丹波国の地名とされる。
むすぶ
手ですくう。

和歌

作者
藤原資実(ふじわらのすけざね) 1162–1223
藤原兼光の子。権中納言に至った。
出典
『新古今和歌集』巻第七・賀歌・756番
歌体
短歌
状況
詞書「建久九年の大嘗會主基の屏風に松井」(建久九年の大嘗会で、主基方の屏風に、松井)。

解説

資実の歌。建久九年(1198年)、土御門天皇の大嘗会。巻第七の巻末歌。

関連

出典

底本
『新古今集』 短歌雑誌社編輯部校訂、紅玉堂書店、大正15年(1926)、133頁(コマ76)。流布本を底本とする。国立国会図書館デジタルコレクション(保護期間満了)
校訂・訳・注
古典ライブラリー編集部(本文は底本による。現代語訳・注は当サイト)
更新日