古典ライブラリー

新古今和歌集 巻第七 賀歌 753番

近江のや

藤原俊成(ふじわらのとしなり(しゅんぜい))

近江の坂田の稲を掛けて積んで、道理の行われる御代のはじめに、舂くことだ。

作者
皇太后宮大夫俊成(藤原俊成)
  1. 1仁安元年にんあんぐわんねん仁安元年にんあんぐわんねんにんあんがんねんののの大嘗會だいじやうゑ大嘗會だいじやうゑだいじょうえ悠紀ゆき悠紀ゆきゆき歌うた歌うたうた奉たてまつ奉たてまつたてまつりけるにりけるにりけるに、、、稻春歌いなつきうた稻春歌いなつきうたいなつきゅうた詞書
  2. 2近江あふみ近江あふみおうみのやのやのや初句
  3. 3坂さか坂さかさか田た田たたののの稻いね稻いねいねををを二句
  4. 4かけかけかけ積つ積つつみてみてみて三句
  5. 5道みち道みちみちあるあるある御世みよ御世みよみよののの四句
  6. 6はじめにぞつくはじめにぞつくはじめにぞつく結句

引用の仕方

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現代語訳

〔詞書〕仁安元年の大嘗会で、悠紀方の歌を献上した時に、稲舂歌。

近江の坂田の稲を掛けて積んで、道理の行われる御代のはじめに、舂くことだ。

意訳

近江の坂田でとれた稲を稲掛けに積み、正しい道の行われる新しい御代のはじめに、新穀として舂いて献じる。

語釈・文法注

坂田
近江国の地名。
稲舂歌
大嘗会で稲をつく時に歌う歌。

和歌

作者
藤原俊成(ふじわらのとしなり(しゅんぜい)) 1114–1204
藤原定家の父。『千載和歌集』を撰び、歌論書『古来風体抄』を著した。余情と「幽玄」を重んじる歌風で、御子左家の歌学の基礎を築き、新古今時代の歌人たちを導いた。法名は釈阿。
出典
『新古今和歌集』巻第七・賀歌・753番
歌体
短歌
状況
詞書「仁安元年の大嘗會悠紀歌奉りけるに、稻春歌」(仁安元年の大嘗会で、悠紀方の歌を献上した時に、稲舂歌)。

解説

俊成の歌。仁安元年(1166年)、六条天皇の大嘗会。底本は「稲舂歌」を「稻春歌」と刷る。

関連

出典

底本
『新古今集』 短歌雑誌社編輯部校訂、紅玉堂書店、大正15年(1926)、132頁(コマ76)。流布本を底本とする。国立国会図書館デジタルコレクション(保護期間満了)
校訂・訳・注
古典ライブラリー編集部(本文は底本による。現代語訳・注は当サイト)
更新日