新古今和歌集 巻第七 賀歌 740番
高砂の
高砂の松も、昔のものになってしまうだろう。なお行く末まで変わらないのは、秋の夜の月だ。
場面イラスト(準備中)
現代語訳
〔詞書〕八月十五日夜、和歌所の歌合で、「月多秋友(月は秋の友多し)」という題を詠みました歌。
高砂の松も、昔のものになってしまうだろう。なお行く末まで変わらないのは、秋の夜の月だ。
意訳
長寿の象徴とされる高砂の松も、やがては昔のものになるだろう。それよりもなお行く末長く続くのは、秋の夜の月だ。
語釈・文法注
- 高砂の松
- 播磨国の歌枕。長寿の象徴。
和歌
- 作者
- 寂蓮法師(じゃくれんほうし) 1139?–1202
俗名は藤原定長。藤原俊成の甥で養子となったが、定家が生まれると出家した。『新古今和歌集』の撰者に選ばれたが、完成前に没した。「三夕の歌」の一首「さびしさはその色としもなかりけり」で知られる。 - 出典
- 『新古今和歌集』巻第七・賀歌・740番
- 歌体
- 短歌
- 状況
- 詞書「八月十五日夜、和歌所の歌合に、月多秋友といふことをよみ侍りし」(八月十五日夜、和歌所の歌合で、「月多秋友(月は秋の友多し)」という題を詠みました歌)。
修辞
- 三句切れ
- 三句切れ。
- 体言止め
- 体言止め。
解説
寂蓮の歌。
関連
出典
- 底本
- 『新古今集』 短歌雑誌社編輯部校訂、紅玉堂書店、大正15年(1926)、130頁(コマ75)。流布本を底本とする。国立国会図書館デジタルコレクション(保護期間満了)
- 校訂・訳・注
- 古典ライブラリー編集部(本文は底本による。現代語訳・注は当サイト)
- 更新日