新古今和歌集 巻第七 賀歌 738番
君が代は
わが君の御代は、千年とも限るまい。天の戸から出てくる月日には限りがないのだから。
場面イラスト(準備中)
現代語訳
〔詞書〕祝いの心を詠みました歌。
わが君の御代は、千年とも限るまい。天の戸から出てくる月日には限りがないのだから。
意訳
わが君の御代を千年と区切ることはすまい。天の戸を開いて出てくる月や日に終わりがないように、御代も限りなく続くのだから。
語釈・文法注
- ささじ
- 限らないだろう。「さす」は区切る、指定する。
- 天の戸
- 天の岩戸。月日の出入りする戸。
和歌
- 作者
- 藤原俊成(ふじわらのとしなり(しゅんぜい)) 1114–1204
藤原定家の父。『千載和歌集』を撰び、歌論書『古来風体抄』を著した。余情と「幽玄」を重んじる歌風で、御子左家の歌学の基礎を築き、新古今時代の歌人たちを導いた。法名は釈阿。 - 出典
- 『新古今和歌集』巻第七・賀歌・738番
- 歌体
- 短歌
- 状況
- 詞書「祝の心をよみ侍りける」(祝いの心を詠みました歌)。
修辞
- 二句切れ
- 二句切れ。
- 縁語
- 「ささ(鎖さ)」「戸」。
解説
俊成の歌。
関連
出典
- 底本
- 『新古今集』 短歌雑誌社編輯部校訂、紅玉堂書店、大正15年(1926)、129〜130頁(コマ74)。流布本を底本とする。国立国会図書館デジタルコレクション(保護期間満了)
- 校訂・訳・注
- 古典ライブラリー編集部(本文は底本による。現代語訳・注は当サイト)
- 更新日