古典ライブラリー

新古今和歌集 巻第七 賀歌 737番

ぬれてほす

藤原良経(後京極摂政)(ふじわらのよしつね)

濡れては乾く玉串の葉の露霜に、天照らす光は、幾代を経たのだろうか。

作者
攝政太政大臣(藤原良経(後京極摂政))
  1. 1千五百番せんごひやくばん千五百番せんごひやくばんせんごひゃくばん歌合うたあはせ歌合うたあはせうたあわせににに詞書
  2. 2ぬれてぬれてぬれてほすほすほす初句
  3. 3玉たま玉たまたまぐしのぐしのぐしの葉は葉ははののの二句
  4. 4露霜つゆしも露霜つゆしもつゆしもににに三句
  5. 5天あま天あまあま照て照ててるるる光ひかり光ひかりひかり四句
  6. 6幾代いくよ幾代いくよいくよ經へ經へへぬらむぬらむぬらむ結句

引用の仕方

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現代語訳

〔詞書〕千五百番歌合で詠んだ歌。

濡れては乾く玉串の葉の露霜に、天照らす光は、幾代を経たのだろうか。

意訳

神前にささげる玉串の葉は、露霜に濡れては日の光に乾く。そのくり返しのうちに、天照大神の光が照らしてきた年月は、幾代になったのだろう。

語釈・文法注

玉串
榊の枝に木綿などをつけて神にささげるもの。
天照る光
天照大神の威光。

和歌

作者
藤原良経(後京極摂政)(ふじわらのよしつね) 1169–1206
九条兼実の子。摂政・太政大臣に至った。『新古今和歌集』の仮名序を書き、和歌所の寄人の筆頭として撰集を主導した。叔父の慈円や藤原定家ら御子左家の歌人を庇護し、清新で格調の高い歌を詠んだ。書にもすぐれ、後京極流の祖とされる。『新古今和歌集』に七十九首が入る。
出典
『新古今和歌集』巻第七・賀歌・737番
歌体
短歌
状況
詞書「千五百番歌合に」(千五百番歌合で詠んだ歌)。

解説

良経の歌。

関連

出典

底本
『新古今集』 短歌雑誌社編輯部校訂、紅玉堂書店、大正15年(1926)、129頁(コマ74)。流布本を底本とする。国立国会図書館デジタルコレクション(保護期間満了)
校訂・訳・注
古典ライブラリー編集部(本文は底本による。現代語訳・注は当サイト)
更新日