古典ライブラリー

新古今和歌集 巻第七 賀歌 734番

天の下

式子内親王(しょくしないしんのう)

天下に芽ぐむ草木の芽も張るように、遥かに限りも知らない御代の末々よ。

作者
式子內親王(式子内親王)
  1. 1百首ひやくしゆ百首ひやくしゆひゃくしゅののの歌うた歌うたうた奉たてまつ奉たてまつたてまつりしりしりし時とき時ときとき詞書
  2. 2天あめ天あめあめののの下した下したした初句
  3. 3めぐむめぐむめぐむ草木くさき草木くさきくさきののの二句
  4. 4めもめもめもはははるにるにるに三句
  5. 5かぎりもかぎりもかぎりも知し知ししらぬらぬらぬ四句
  6. 6御代みよ御代みよみよののの末々すゑずゑ末々すゑずゑすえずえ結句

引用の仕方

レポート・論文で引用する場合の表記例です。行番号を選んでから開くと、その行へのリンクになります。

現代語訳

〔詞書〕百首歌を献上した時の歌。

天下に芽ぐむ草木の芽も張るように、遥かに限りも知らない御代の末々よ。

意訳

天下の草木がいっせいに芽ぐむ春。その芽が張るように、わが君の御代は遥か先まで、限りなく続いていく。

語釈・文法注

めぐむ
芽ぐむ。「恵む」を響かせる。
めもはるに
「芽も張る」と「目も遥に」を掛ける。

和歌

作者
式子内親王(しょくしないしんのう) ?–1201
後白河天皇の皇女。賀茂の斎院を務めた。藤原俊成に和歌を学び、内に秘めた激しい情を静かな調べで詠んだ。『新古今和歌集』に女性歌人として最も多い四十九首が入る。
出典
『新古今和歌集』巻第七・賀歌・734番
歌体
短歌
状況
詞書「百首の歌奉りし時」(百首歌を献上した時の歌)。

修辞

掛詞
「はる」に「張る」と「遥」。
体言止め
体言止め。

解説

式子内親王の歌。

関連

出典

底本
『新古今集』 短歌雑誌社編輯部校訂、紅玉堂書店、大正15年(1926)、129頁(コマ74)。流布本を底本とする。国立国会図書館デジタルコレクション(保護期間満了)
校訂・訳・注
古典ライブラリー編集部(本文は底本による。現代語訳・注は当サイト)
更新日