古典ライブラリー

新古今和歌集 巻第七 賀歌 732番

君が代に

藤原範兼(ふじわらののりかね)

わが君の御代に巡りあえたのは誰でもうれしいのに、花はその喜びを色にまで出してしまったことだ。

作者
刑部卿範兼(藤原範兼)
  1. 1二條院にでうのゐん二條院にでうのゐんにじょうのいんののの御時おほんとき御時おほんときおおんとき、、、花有喜色はなによろこびのいろあり花有喜色はなによろこびのいろありはなによろこびのいろありといふといふという心こころ心こころこころををを人々ひとびと人々ひとびとひとびとつかうまつりけるにつかうまつりけるにつこうまつりけるに詞書
  2. 2君きみ君きみきみががが代よ代よよににに初句
  3. 3あへるあへるあえるははは誰たれ誰たれたれももも二句
  4. 4うれしきうれしきうれしきををを三句
  5. 5花はな花はなはなははは色いろ色いろいろにもにもにも四句
  6. 6出い出いいでにけるかなでにけるかなでにけるかな結句

引用の仕方

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現代語訳

〔詞書〕二条院の御代、「花有喜色(花に喜びの色あり)」という題で人々が歌をお詠みした時に。

わが君の御代に巡りあえたのは誰でもうれしいのに、花はその喜びを色にまで出してしまったことだ。

意訳

わが君の御代に生まれあわせたことは誰にとってもうれしい。けれども花は、その喜びを人のように胸にしまわず、色にまで出して咲いている。

語釈・文法注

色に出づ
思いが表に現れる。

和歌

作者
藤原範兼(ふじわらののりかね) 1107–1165
藤原能兼の子。刑部卿に至った。学者として知られ、歌学書『和歌童蒙抄』や歌枕の書『五代集歌枕』を著した。
出典
『新古今和歌集』巻第七・賀歌・732番
歌体
短歌
状況
詞書「二條院の御時、花有喜色といふ心を人々つかうまつりけるに」(二条院の御代、「花有喜色(花に喜びの色あり)」という題で人々が歌をお詠みした時に)。

解説

範兼の歌。

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出典

底本
『新古今集』 短歌雑誌社編輯部校訂、紅玉堂書店、大正15年(1926)、128頁(コマ74)。流布本を底本とする。国立国会図書館デジタルコレクション(保護期間満了)
校訂・訳・注
古典ライブラリー編集部(本文は底本による。現代語訳・注は当サイト)
更新日