古典ライブラリー

新古今和歌集 巻第七 賀歌 720番

神無月

清原元輔(きよはらのもとすけ)

神無月になっても紅葉することを知らない常磐木に、万代までかかっていよ、峰の白雲よ。

作者
元輔(清原元輔)
  1. 1貞信公ていしんこう貞信公ていしんこうていしんこうののの家いへ家いへいえののの屏風びやうぶ屏風びやうぶびょうぶににに詞書
  2. 2神無月かみなづき神無月かみなづきかみなづき初句
  3. 3紅葉もみぢ紅葉もみぢもみじもしらぬもしらぬもしらぬ二句
  4. 4常磐木ときはぎ常磐木ときはぎときわぎににに三句
  5. 5よろづよろづよろず代よ代よよかゝれかゝれかかれ四句
  6. 6峰みね峰みねみねののの白雲しらくも白雲しらくもしらくも結句

引用の仕方

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現代語訳

〔詞書〕貞信公の家の屏風に添えた歌。

神無月になっても紅葉することを知らない常磐木に、万代までかかっていよ、峰の白雲よ。

意訳

十月になっても紅葉することのない常緑の木。峰の白雲よ、その木にいつまでもかかっていておくれ。

語釈・文法注

常磐木
一年中葉の色が変わらない木。
かかれ
かかっていよ。

和歌

作者
清原元輔(きよはらのもとすけ) 908–990
清原深養父の孫で、清少納言の父。梨壺の五人の一人として『後撰和歌集』の撰集と『万葉集』の訓読にあたった。三十六歌仙の一人。
出典
『新古今和歌集』巻第七・賀歌・720番
歌体
短歌
状況
詞書「貞信公の家の屏風に」(貞信公の家の屏風に添えた歌)。

修辞

体言止め
体言止め。

解説

元輔の歌。貞信公は藤原忠平。

関連

出典

底本
『新古今集』 短歌雑誌社編輯部校訂、紅玉堂書店、大正15年(1926)、126頁(コマ73)。流布本を底本とする。国立国会図書館デジタルコレクション(保護期間満了)
校訂・訳・注
古典ライブラリー編集部(本文は底本による。現代語訳・注は当サイト)
更新日