古典ライブラリー

新古今和歌集 巻第七 賀歌 718番

祈りつゝ

紀貫之(きのつらゆき)

祈りながら、なお長くと願う長月の菊の花を、どの秋に植えて見ないことがあろうか。

作者
貫之(紀貫之)
  1. 1延喜えんぎ延喜えんぎえんぎののの御時おほんとき御時おほんときおおんとき屏風びやうぶ屏風びやうぶびょうぶののの歌うた歌うたうたににに詞書
  2. 2祈いの祈いのいのりつゝりつゝりつつ初句
  3. 3猶なほ猶なほなお長月ながつき長月ながつきながつきののの二句
  4. 4菊きく菊きくきくののの花はな花はなはな三句
  5. 5いづれのいづれのいずれの秋あき秋あきあきかかか四句
  6. 6植う植ううゑてゑてえて見み見みみざらむざらむざらむ結句

引用の仕方

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現代語訳

〔詞書〕延喜の御代の屏風の歌に。

祈りながら、なお長くと願う長月の菊の花を、どの秋に植えて見ないことがあろうか。

意訳

御代がなお長く続くよう祈りながら、長月の菊の花を植える。毎年の秋、植えては眺めない年などないだろう。

語釈・文法注

ながつき
「長月(九月)」と「長く」を掛ける。

和歌

作者
紀貫之(きのつらゆき) 872?–945?
『古今和歌集』の撰者の中心で、仮名序を書いた。御書所預などを経て土佐守となり、任期を終えて帰京する旅を『土佐日記』に書いた。理知的で技巧に富む歌風で、『古今和歌集』に最も多い百首あまりが入る。三十六歌仙の一人。
出典
『新古今和歌集』巻第七・賀歌・718番
歌体
短歌
状況
詞書「延喜の御時屏風の歌に」(延喜の御代の屏風の歌に)。

修辞

掛詞
「なが」に「長く」と「長月」。

解説

貫之の歌。

関連

出典

底本
『新古今集』 短歌雑誌社編輯部校訂、紅玉堂書店、大正15年(1926)、126頁(コマ73)。流布本を底本とする。国立国会図書館デジタルコレクション(保護期間満了)
校訂・訳・注
古典ライブラリー編集部(本文は底本による。現代語訳・注は当サイト)
更新日