古典ライブラリー

新古今和歌集 巻第七 賀歌 715番

年ごとに

紀貫之(きのつらゆき)

年ごとに生え加わる竹の節々のように、代々を経て変わらない色を、誰のものと見ようか。

作者
貫之(紀貫之)
  1. 1延喜えんぎ延喜えんぎえんぎののの御時おほんとき御時おほんときおおんとき屏風びやうぶ屏風びやうぶびょうぶののの歌うた歌うたうた詞書
  2. 2年とし年としとしごとにごとにごとに初句
  3. 3生お生おおひそふひそふいそう竹たけ竹たけたけののの二句
  4. 4よゝよゝよよをををへてへてへて三句
  5. 5かはらぬかはらぬかわらぬ色いろ色いろいろををを四句
  6. 6誰たれ誰たれたれとかはみむとかはみむとかはみむ結句

引用の仕方

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現代語訳

〔詞書〕延喜の御代の屏風の歌。

年ごとに生え加わる竹の節々のように、代々を経て変わらない色を、誰のものと見ようか。

意訳

年ごとに伸びて節を重ねていく竹。代々を経ても変わらないその緑の色を、わが君のほかに誰の姿として見ようか。

語釈・文法注

よよ
竹の節と節の間の「節(よ)」と「世々」を掛ける。

和歌

作者
紀貫之(きのつらゆき) 872?–945?
『古今和歌集』の撰者の中心で、仮名序を書いた。御書所預などを経て土佐守となり、任期を終えて帰京する旅を『土佐日記』に書いた。理知的で技巧に富む歌風で、『古今和歌集』に最も多い百首あまりが入る。三十六歌仙の一人。
出典
『新古今和歌集』巻第七・賀歌・715番
歌体
短歌
状況
詞書「延喜の御時屏風の歌」(延喜の御代の屏風の歌)。

修辞

掛詞
「よよ」に「節々」と「世々」。

解説

貫之の歌。

関連

出典

底本
『新古今集』 短歌雑誌社編輯部校訂、紅玉堂書店、大正15年(1926)、125頁(コマ72)。流布本を底本とする。国立国会図書館デジタルコレクション(保護期間満了)
校訂・訳・注
古典ライブラリー編集部(本文は底本による。現代語訳・注は当サイト)
更新日