古典ライブラリー

新古今和歌集 巻第七 賀歌 712番

木綿襷

紀貫之(きのつらゆき)

木綿襷を掛けるように千年かけて、山藍の色は変わらないことだ。

作者
紀貫之
  1. 1延喜えんぎ延喜えんぎえんぎののの御時おほんとき御時おほんときおおんとき屏風びやうぶ屏風びやうぶびょうぶののの歌うた歌うたうた詞書
  2. 2木綿襷ゆふだすき木綿襷ゆふだすきゆうだすき初句
  3. 3千年ちとせ千年ちとせちとせをををかけてかけてかけて二句
  4. 4足曳あしびき足曳あしびきあしびきののの三句
  5. 5山藍やまあゐ山藍やまあゐやまあいののの色いろ色いろいろははは四句
  6. 6かはらざりけりかはらざりけりかわらざりけり結句

引用の仕方

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現代語訳

〔詞書〕延喜の御代の屏風の歌。

木綿襷を掛けるように千年かけて、山藍の色は変わらないことだ。

意訳

神事に掛ける木綿襷のように千年をかけて、山藍で摺った衣の色は、いつまでも変わらないのだ。

語釈・文法注

木綿襷
楮の繊維で作った襷。神事に用いる。「かけ」の枕詞。
山藍
山に生える藍。神事の衣の摺り染めに用いた。

和歌

作者
紀貫之(きのつらゆき) 872?–945?
『古今和歌集』の撰者の中心で、仮名序を書いた。御書所預などを経て土佐守となり、任期を終えて帰京する旅を『土佐日記』に書いた。理知的で技巧に富む歌風で、『古今和歌集』に最も多い百首あまりが入る。三十六歌仙の一人。
出典
『新古今和歌集』巻第七・賀歌・712番
歌体
短歌
状況
詞書「延喜の御時屏風の歌」(延喜の御代の屏風の歌)。

修辞

枕詞
「木綿襷」「足曳の」。

解説

貫之の歌。

関連

出典

底本
『新古今集』 短歌雑誌社編輯部校訂、紅玉堂書店、大正15年(1926)、125頁(コマ72)。流布本を底本とする。国立国会図書館デジタルコレクション(保護期間満了)
校訂・訳・注
古典ライブラリー編集部(本文は底本による。現代語訳・注は当サイト)
更新日