古典ライブラリー

新古今和歌集 巻第七 賀歌 711番

若菜おふる

紀貫之(きのつらゆき)

若菜の生える野辺という野辺を、わが君のために、万代までしめ縄を張って摘もうと思う。

作者
紀貫之
  1. 1亭子院ていじのゐん亭子院ていじのゐんていじのいんののの六十むそぢ六十むそぢむそじののの御おほん御おほんおおん賀が賀ががののの屏風びやうぶ屏風びやうぶびょうぶににに、、、若菜わかな若菜わかなわかなつめるつめるつめる所ところ所ところところをををよみよみよみ侍はべ侍はべはべりけるりけるりける詞書
  2. 2若菜わかな若菜わかなわかなおふるおふるおうる初句
  3. 3野邊のべ野邊のべのべといふといふという野邊のべ野邊のべのべををを二句
  4. 4君きみ君きみきみがためがためがため三句
  5. 5萬代よろづよ萬代よろづよよろずよしめてしめてしめて四句
  6. 6摘つ摘つつまむとぞまむとぞまむとぞ思おも思おもおもふふう結句

引用の仕方

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現代語訳

〔詞書〕亭子院の六十の御賀の屏風に、若菜を摘んでいる所を詠みました歌。

若菜の生える野辺という野辺を、わが君のために、万代までしめ縄を張って摘もうと思う。

意訳

若菜の生える野辺という野辺を、わが君のために、万代先まで自分のものとしてしめ縄を張り、若菜を摘んでさしあげようと思う。

語釈・文法注

亭子院
宇多法皇。
しめて
しめ縄を張って占有して。

和歌

作者
紀貫之(きのつらゆき) 872?–945?
『古今和歌集』の撰者の中心で、仮名序を書いた。御書所預などを経て土佐守となり、任期を終えて帰京する旅を『土佐日記』に書いた。理知的で技巧に富む歌風で、『古今和歌集』に最も多い百首あまりが入る。三十六歌仙の一人。
出典
『新古今和歌集』巻第七・賀歌・711番
歌体
短歌
状況
詞書「亭子院の六十の御賀の屏風に、若菜つめる所をよみ侍りける」(亭子院の六十の御賀の屏風に、若菜を摘んでいる所を詠みました歌)。

修辞

字余り
初句・第二句。

解説

貫之の歌。宇多法皇の六十歳の祝い(延長四年、926年)の屏風歌。

関連

出典

底本
『新古今集』 短歌雑誌社編輯部校訂、紅玉堂書店、大正15年(1926)、124〜125頁(コマ72)。流布本を底本とする。国立国会図書館デジタルコレクション(保護期間満了)
校訂・訳・注
古典ライブラリー編集部(本文は底本による。現代語訳・注は当サイト)
更新日