古典ライブラリー

新古今和歌集 巻第七 賀歌 713番

君が世に

源師房(みなもとのもろふさ)

わが君の御代に巡りあうはずの春は多いので、散っても、桜を飽きるまで見よう。

作者
土御門右大臣(源師房)
  1. 1祐子內親王いうしないしんわう祐子內親王いうしないしんわうゆうしないしんのう家いへ家いへいえにてにてにて櫻さくら櫻さくらさくらををを詞書
  2. 2君きみ君きみきみががが世よ世よよににに初句
  3. 3あふべきあふべきあうべき春はる春はるはるののの二句
  4. 4おほければおほければおおければ三句
  5. 5散ち散ちちるともるともるとも櫻さくら櫻さくらさくら四句
  6. 6あくまでぞあくまでぞあくまでぞ見み見みみむむむ結句

引用の仕方

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現代語訳

〔詞書〕祐子内親王家で、桜を詠んだ歌。

わが君の御代に巡りあうはずの春は多いので、散っても、桜を飽きるまで見よう。

意訳

わが君の御代はいつまでも続き、これからも巡ってくる春は数多い。だから桜が散っても嘆くことはない。何度でも飽きるまで見よう。

語釈・文法注

あくまで
飽きるほど十分に。

和歌

作者
源師房(みなもとのもろふさ) 1008–1077
具平親王の子。藤原頼通の猶子となり、右大臣に至った。村上源氏の祖。
出典
『新古今和歌集』巻第七・賀歌・713番
歌体
短歌
状況
詞書「祐子內親王家にて櫻を」(祐子内親王家で、桜を詠んだ歌)。

解説

師房の歌。底本は第三句を「おほければ」とするが、「おほけれど」とする本もある。

関連

出典

底本
『新古今集』 短歌雑誌社編輯部校訂、紅玉堂書店、大正15年(1926)、125頁(コマ72)。流布本を底本とする。国立国会図書館デジタルコレクション(保護期間満了)
校訂・訳・注
古典ライブラリー編集部(本文は底本による。現代語訳・注は当サイト)
更新日