古典ライブラリー

新古今和歌集 巻第四 秋歌上 432番

秋の色は

式子内親王(しょくしないしんのう)

秋の色は、垣根の草花からは遠のいていくけれど、手枕に親しく慣れてくる、寝室の月の光よ。

作者
式子內親王(式子内親王)
  1. 1百首ひやくしゆ百首ひやくしゆひゃくしゅののの歌うた歌うたうた奉たてまつ奉たてまつたてまつりしりしりし時とき時ときとき秋あき秋あきあきののの歌うた歌うたうたににに詞書
  2. 2秋あき秋あきあきののの色いろ色いろいろははは初句
  3. 3籬まがき籬まがきまがきにににうとくうとくうとく二句
  4. 4なりゆけどなりゆけどなりゆけど三句
  5. 5手枕たまくら手枕たまくらたまくらなるゝなるゝなるる四句
  6. 6閨ねや閨ねやねやののの月影つきかげ月影つきかげつきかげ結句

引用の仕方

レポート・論文で引用する場合の表記例です。行番号を選んでから開くと、その行へのリンクになります。

現代語訳

〔詞書〕百首歌を献上した時の、秋の歌に。

秋の色は、垣根の草花からは遠のいていくけれど、手枕に親しく慣れてくる、寝室の月の光よ。

意訳

秋が深まり、垣根の草花は枯れて秋の色は薄れていく。けれども寝室に差しこむ月の光は、手枕にいよいよ親しく寄り添ってくる。

語釈・文法注

籬
垣根。
閨
寝室。

和歌

作者
式子内親王(しょくしないしんのう) ?–1201
後白河天皇の皇女。賀茂の斎院を務めた。藤原俊成に和歌を学び、内に秘めた激しい情を静かな調べで詠んだ。『新古今和歌集』に女性歌人として最も多い四十九首が入る。
出典
『新古今和歌集』巻第四・秋歌上・432番
歌体
短歌
状況
詞書「百首の歌奉りし時秋の歌に」(百首歌を献上した時の、秋の歌に)。

修辞

体言止め
体言止め。

解説

式子内親王の歌。

関連

出典

底本
『新古今集』 短歌雑誌社編輯部校訂、紅玉堂書店、大正15年(1926)、75頁(コマ47)。流布本を底本とする。国立国会図書館デジタルコレクション(保護期間満了)
校訂・訳・注
古典ライブラリー編集部(本文は底本による。現代語訳・注は当サイト)
更新日