古典ライブラリー

新古今和歌集 巻第四 秋歌上 431番

秋の田に

藤原顕輔(ふじわらのあきすけ)

秋の田に番小屋を作る農夫は、苫の編み目が粗いので、月の光とともに田を守って夜を明かすのだろうか。

作者
左京大夫顯輔(藤原顕輔)
  1. 1崇德院すとくゐん崇德院すとくゐんすとくいんののの御時おほんとき御時おほんときおおんとき、、、百首ひやくしゆ百首ひやくしゆひゃくしゅののの歌うた歌うたうた召め召めめしけるにしけるにしけるに詞書
  2. 2秋あき秋あきあきののの田た田たたににに初句
  3. 3庵いほ庵いほいおさすさすさす賤しづ賤しづしずののの二句
  4. 4苫とま苫とまとまをををあらみあらみあらみ三句
  5. 5月つき月つきつきとともにやとともにやとともにや四句
  6. 6守も守ももりあかすらむりあかすらむりあかすらむ結句

引用の仕方

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現代語訳

〔詞書〕崇徳院の御代に、百首歌を召されました時の歌。

秋の田に番小屋を作る農夫は、苫の編み目が粗いので、月の光とともに田を守って夜を明かすのだろうか。

意訳

秋の田の番小屋は苫の編み目が粗く、月の光が漏れてくる。農夫はその月とともに、田を守りながら夜を明かすのだろう。

語釈・文法注

庵さす
仮小屋を作る。
苫をあらみ
苫の編み目が粗いので。
もり
「漏り」と「守り」の掛詞。

和歌

作者
藤原顕輔(ふじわらのあきすけ) 1090–1155
藤原顕季の子で、清輔の父。崇徳院の命で六番目の勅撰集『詞花和歌集』を撰んだ。六条藤家の歌学を確立した。
出典
『新古今和歌集』巻第四・秋歌上・431番
歌体
短歌
状況
詞書「崇德院の御時、百首の歌召しけるに」(崇徳院の御代に、百首歌を召されました時の歌)。

修辞

本歌取り
「秋の田のかりほの庵の苫をあらみわが衣手は露にぬれつつ」(天智天皇、百人一首1番)をふまえる。

解説

顕輔の『久安百首』の歌。

関連

出典

底本
『新古今集』 短歌雑誌社編輯部校訂、紅玉堂書店、大正15年(1926)、75頁(コマ47)。流布本を底本とする。国立国会図書館デジタルコレクション(保護期間満了)
校訂・訳・注
古典ライブラリー編集部(本文は底本による。現代語訳・注は当サイト)
更新日