古典ライブラリー

新古今和歌集 巻第四 秋歌上 429番

あくがれて

俊成女(藤原俊成女)(としなりのむすめ(しゅんぜいのむすめ))

心がさまよい出て寝ない夜の、塵が積もるまで、月を見て払うこともしない床の筵よ。

作者
皇太后宮大夫俊成女(俊成女(藤原俊成女))
  1. 1題だい題だいだいしらずしらずしらず詞書
  2. 2あくがれてあくがれてあくがれて初句
  3. 3寐ね寐ねねぬぬぬ夜よ夜よよののの塵ちり塵ちりちりののの二句
  4. 4積つも積つもつもるまでるまでるまで三句
  5. 5月つき月つきつきににに拂はら拂はらはらはぬはぬわぬ四句
  6. 6床とこ床とことこののの狹莚さむしろ狹莚さむしろさむしろ結句

引用の仕方

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現代語訳

心がさまよい出て寝ない夜の、塵が積もるまで、月を見て払うこともしない床の筵よ。

意訳

月に心をうばわれて眠らずに過ごす夜が続き、寝床の筵には塵が積もった。それでも払いもせず、月を眺め続けている。

語釈・文法注

狹莚
むしろ。「寒し」を響かせる。

和歌

作者
俊成女(藤原俊成女)(としなりのむすめ(しゅんぜいのむすめ)) 1171?–1254?
藤原俊成の孫で、養女となった。源通具の妻。後鳥羽院に仕え、千五百番歌合などで活躍した。余情に富む妖艶な歌風で、新古今時代を代表する女性歌人。
出典
『新古今和歌集』巻第四・秋歌上・429番
歌体
短歌
状況
題しらず(詠まれた事情は伝わらない)。

修辞

体言止め
体言止め。

解説

俊成女の歌。

関連

出典

底本
『新古今集』 短歌雑誌社編輯部校訂、紅玉堂書店、大正15年(1926)、75頁(コマ47)。流布本を底本とする。国立国会図書館デジタルコレクション(保護期間満了)
校訂・訳・注
古典ライブラリー編集部(本文は底本による。現代語訳・注は当サイト)
更新日