古典ライブラリー

新古今和歌集 巻第四 秋歌上 428番

稻葉ふく

俊成女(藤原俊成女)(としなりのむすめ(しゅんぜいのむすめ))

稲葉を吹く風にまかせて住む庵では、月の光が本当に漏れて、夜を明かしたことだ。

詞書
「和歌所の歌合に、田家月を」(前の歌と同じ詞書)
作者
皇太后宮大夫俊成女(俊成女(藤原俊成女))
  1. 1稻葉いなば稻葉いなばいなばふくふくふく初句
  2. 2風かぜ風かぜかぜににに任まか任まかまかせてせてせて二句
  3. 3すむすむすむ庵いほ庵いほいおははは三句
  4. 4月つき月つきつきぞまことにぞまことにぞまことに四句
  5. 5もりあかしけるもりあかしけるもりあかしける結句

引用の仕方

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現代語訳

稲葉を吹く風にまかせて住む庵では、月の光が本当に漏れて、夜を明かしたことだ。

意訳

稲葉を吹く風が吹きこむにまかせた粗末な庵では、屋根のすき間から月の光が漏れて、番をする人とともに夜を明かした。

語釈・文法注

もりあかしける
「漏り明かし」と「守り明かし」の掛詞。

和歌

作者
俊成女(藤原俊成女)(としなりのむすめ(しゅんぜいのむすめ)) 1171?–1254?
藤原俊成の孫で、養女となった。源通具の妻。後鳥羽院に仕え、千五百番歌合などで活躍した。余情に富む妖艶な歌風で、新古今時代を代表する女性歌人。
出典
『新古今和歌集』巻第四・秋歌上・428番
歌体
短歌
状況
詞書「和歌所の歌合に、田家月を」(和歌所の歌合で、「田家の月」という題で)。

修辞

掛詞
「もり」に「漏り」と「守り」を掛ける。

解説

俊成女の歌。

関連

出典

底本
『新古今集』 短歌雑誌社編輯部校訂、紅玉堂書店、大正15年(1926)、75頁(コマ47)。流布本を底本とする。国立国会図書館デジタルコレクション(保護期間満了)
校訂・訳・注
古典ライブラリー編集部(本文は底本による。現代語訳・注は当サイト)
更新日