古典ライブラリー

新古今和歌集 巻第四 秋歌上 430番

秋の田の

大中臣定雅(おおなかとみのさだまさ)

秋の田の仮寝の床の稲むしろに、月が宿れとばかりに敷いた露であることよ。

詞書
「題しらず」(前の歌と同じ詞書)
作者
大中臣定雅
  1. 1秋あき秋あきあきののの田た田たたののの初句
  2. 2かりねのかりねのかりねの床とこ床とことこののの二句
  3. 3稻いな稻いないなむしろむしろむしろ三句
  4. 4月つき月つきつき宿やど宿やどやどれともれともれとも四句
  5. 5しけるしけるしける露つゆ露つゆつゆかなかなかな結句

引用の仕方

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現代語訳

秋の田の仮寝の床の稲むしろに、月が宿れとばかりに敷いた露であることよ。

意訳

秋の田の番小屋で仮寝をする床の稲むしろに、露がいっぱいに置いている。月の光に宿ってもらおうと敷いたかのようだ。

語釈・文法注

かりね
「刈り」と「仮寝」の掛詞。
しける
敷いた。

和歌

作者
大中臣定雅(おおなかとみのさだまさ) 生没年未詳(十二世紀後半)
伊勢神宮の祭主の一族。
出典
『新古今和歌集』巻第四・秋歌上・430番
歌体
短歌
状況
題しらず(詠まれた事情は伝わらない)。

修辞

掛詞
「かり」に「刈り」と「仮(寝)」を掛ける。

解説

作者の定雅は大中臣定雅。

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出典

底本
『新古今集』 短歌雑誌社編輯部校訂、紅玉堂書店、大正15年(1926)、75頁(コマ47)。流布本を底本とする。国立国会図書館デジタルコレクション(保護期間満了)
校訂・訳・注
古典ライブラリー編集部(本文は底本による。現代語訳・注は当サイト)
更新日