古典ライブラリー

新古今和歌集 巻第四 秋歌上 427番

雁の來る

慈円(じえん)

雁が来る伏見の小田に、夢から覚めて、寝ないで過ごす夜の庵で月を見ることだ。

作者
前大僧正慈圓(慈円)
  1. 1和歌所わかどころ和歌所わかどころわかどころののの歌合うたあはせ歌合うたあはせうたあわせににに、、、田家月でんかのつき田家月でんかのつきでんかのつきををを詞書
  2. 2雁かり雁かりかりののの來く來くくるるる初句
  3. 3ふしふしふし見み見みみののの小田をだ小田をだおだににに二句
  4. 4夢ゆめ夢ゆめゆめ覺さ覺ささめてめてめて三句
  5. 5寢ね寢ねねぬぬぬ夜よ夜よよののの庵いほ庵いほいおににに四句
  6. 6月つき月つきつきををを見み見みみるかなるかなるかな結句

引用の仕方

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現代語訳

〔詞書〕和歌所の歌合で、「田家の月」という題で。

雁が来る伏見の小田に、夢から覚めて、寝ないで過ごす夜の庵で月を見ることだ。

意訳

雁が飛来する伏見の田のほとりの庵で、夢から覚めると、そのまま眠れずに月を眺めて夜を過ごす。

語釈・文法注

ふし見
「臥し見」と「伏見」の掛詞。

和歌

作者
慈円(じえん) 1155–1225
関白藤原忠通の子で、九条兼実の弟、良経の叔父。天台座主を四度務めた。歴史書『愚管抄』を著した。率直で多彩な歌風で、『新古今和歌集』に西行に次ぐ九十二首が入る。家集に『拾玉集』がある。
出典
『新古今和歌集』巻第四・秋歌上・427番
歌体
短歌
状況
詞書「和歌所の歌合に、田家月を」(和歌所の歌合で、「田家の月」という題で)。

修辞

掛詞
「ふし見」に「臥し見」と「伏見」を掛ける。

解説

慈円の歌。

関連

出典

底本
『新古今集』 短歌雑誌社編輯部校訂、紅玉堂書店、大正15年(1926)、75頁(コマ47)。流布本を底本とする。国立国会図書館デジタルコレクション(保護期間満了)
校訂・訳・注
古典ライブラリー編集部(本文は底本による。現代語訳・注は当サイト)
更新日