古典ライブラリー

新古今和歌集 巻第四 秋歌上 423番

月を猶ほ

宮内卿(くないきょう)

月をやはり待っているのだろうか。村雨が晴れていく雲の果てに住む里人は。

作者
宮內卿(宮内卿)
  1. 1雨後月うごのつき雨後月うごのつきうごのつき詞書
  2. 2月つき月つきつきををを猶な猶ななほほお初句
  3. 3待ま待ままつらむものかつらむものかつらむものか二句
  4. 4村雨むらさめ村雨むらさめむらさめののの三句
  5. 5はれゆくはれゆくはれゆく雲くも雲くもくもののの四句
  6. 6すゑのすゑのすえの里人さとびと里人さとびとさとびと結句

引用の仕方

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現代語訳

〔詞書〕「雨後の月」という題で。

月をやはり待っているのだろうか。村雨が晴れていく雲の果てに住む里人は。

意訳

村雨がやみ、雲が晴れていく。その雲の果てにある里の人々は、まだ月が出るのを待っているのだろう。

語釈・文法注

待つらむものか
待っているのだろうか。

和歌

作者
宮内卿(くないきょう) 生没年未詳(十二世紀末〜十三世紀初め)
源師光の娘。後鳥羽院に仕えた女房で、若くして歌才を認められ、千五百番歌合などで活躍したが、二十歳前後で亡くなったと伝えられる。「若草の宮内卿」と呼ばれた。
出典
『新古今和歌集』巻第四・秋歌上・423番
歌体
短歌
状況
詞書「雨後月」(「雨後の月」という題で)。

修辞

体言止め
体言止め。

解説

宮内卿の歌。

関連

出典

底本
『新古今集』 短歌雑誌社編輯部校訂、紅玉堂書店、大正15年(1926)、74頁(コマ47)。流布本を底本とする。国立国会図書館デジタルコレクション(保護期間満了)
校訂・訳・注
古典ライブラリー編集部(本文は底本による。現代語訳・注は当サイト)
更新日