新古今和歌集 巻第四 秋歌上 422番
行末は
行く先は空も一つに続いている武蔵野で、草の原から出てくる月の光よ。
場面イラスト(準備中)
現代語訳
〔詞書〕五十首歌を献上した時に、「野径の月」という題で。
行く先は空も一つに続いている武蔵野で、草の原から出てくる月の光よ。
意訳
果てしなく広い武蔵野では、行く手は空と野がひとつに溶けあっている。その草原から月が昇ってくる。
語釈・文法注
- 野徑月
- 野の小道の月。
- 空もひとつの
- 空と野がひとつになっている。
和歌
- 作者
- 藤原良経(後京極摂政)(ふじわらのよしつね) 1169–1206
九条兼実の子。摂政・太政大臣に至った。『新古今和歌集』の仮名序を書き、和歌所の寄人の筆頭として撰集を主導した。叔父の慈円や藤原定家ら御子左家の歌人を庇護し、清新で格調の高い歌を詠んだ。書にもすぐれ、後京極流の祖とされる。『新古今和歌集』に七十九首が入る。 - 出典
- 『新古今和歌集』巻第四・秋歌上・422番
- 歌体
- 短歌
- 状況
- 詞書「五十首の歌奉りけるに、野徑月」(五十首歌を献上した時に、「野径の月」という題で)。
修辞
- 体言止め
- 体言止め。
解説
良経の代表作の一つ。武蔵野の雄大な景色を描く。
関連
出典
- 底本
- 『新古今集』 短歌雑誌社編輯部校訂、紅玉堂書店、大正15年(1926)、74頁(コマ47)。流布本を底本とする。国立国会図書館デジタルコレクション(保護期間満了)
- 校訂・訳・注
- 古典ライブラリー編集部(本文は底本による。現代語訳・注は当サイト)
- 更新日