古典ライブラリー

新古今和歌集 巻第四 秋歌上 419番

月だにも

藤原良経(後京極摂政)(ふじわらのよしつね)

月でさえも慰めにならない秋の夜の、私の心も知らずに吹く松の風であることよ。

作者
攝政太政大臣(藤原良経(後京極摂政))
  1. 1家いへ家いへいえににに月つき月つきつき五十首ごじつしゆ五十首ごじつしゆごじっしゅののの歌うた歌うたうたよませよませよませ侍はべ侍はべはべりけるりけるりける時とき時ときとき詞書
  2. 2月つき月つきつきだにもだにもだにも初句
  3. 3慰なぐさ慰なぐさなぐさめがたきめがたきめがたき二句
  4. 4秋あき秋あきあきののの夜よ夜よよののの三句
  5. 5心こころ心こころこころももも知し知ししらぬらぬらぬ四句
  6. 6松まつ松まつまつののの風かぜ風かぜかぜかなかなかな結句

引用の仕方

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現代語訳

〔詞書〕自邸で月の五十首歌を詠ませました時の歌。

月でさえも慰めにならない秋の夜の、私の心も知らずに吹く松の風であることよ。

意訳

秋の夜は、月を見ても心が慰められない。そんな私の心も知らず、松風はさらに寂しく吹きつける。

語釈・文法注

慰めがたき
慰めにくい。

和歌

作者
藤原良経(後京極摂政)(ふじわらのよしつね) 1169–1206
九条兼実の子。摂政・太政大臣に至った。『新古今和歌集』の仮名序を書き、和歌所の寄人の筆頭として撰集を主導した。叔父の慈円や藤原定家ら御子左家の歌人を庇護し、清新で格調の高い歌を詠んだ。書にもすぐれ、後京極流の祖とされる。『新古今和歌集』に七十九首が入る。
出典
『新古今和歌集』巻第四・秋歌上・419番
歌体
短歌
状況
詞書「家に月五十首の歌よませ侍りける時」(自邸で月の五十首歌を詠ませました時の歌)。

解説

良経の歌。

関連

出典

底本
『新古今集』 短歌雑誌社編輯部校訂、紅玉堂書店、大正15年(1926)、73頁(コマ46)。流布本を底本とする。国立国会図書館デジタルコレクション(保護期間満了)
校訂・訳・注
古典ライブラリー編集部(本文は底本による。現代語訳・注は当サイト)
更新日